全国の通信記事
2014年4月13日号
金沢市蓮昌寺で法灯継承式
【石川一】平成二十六年四月十三日石川県金沢市東山において普香山蓮昌寺第三十五世雄谷良成師の入寺奉告式が行われた。
当山は京都妙顕寺の門末として天正十年(一五八二)に創設され、加賀藩三代藩主前田利常の生母である寿福院の帰依所であった。さらに金沢三大仏の一つに数えられる丈六の釈迦如来立像を安置しており、加越能三国(加賀、越中、能登)の触頭をつとめた寺格をもつ。
式では石川第一部宗務所長永田道生師がこれからの活躍を期待する激励の言葉を送ると、新住職である雄谷良成師は当山繁栄、さらには宗門の為に尽力していくことを参列した檀信徒の前で誓った。
花まつり法要でハーブ演奏も
【茨城】古河市四恩寺(小林貫寿住職)では4月13日に釈尊降誕会(花まつり)が
行われ、檀信徒多数が参加した。11時から行われた法要では檀信徒が唱題のなか色
とりどりの花で飾られた花御堂のお釈迦様の誕生仏に甘茶を掛けてお釈迦様の誕生を
祝った。
昼食を挟んで午後の部では、ハープ奏者の上田あづ紗さんによるハープコンサート
が本堂で上演された。ハープという楽器は知っていても生の音で聴くのは初めてとい
う人がほとんどで、誰もが知っている曲目など、上田さんのスピーチを挟んで約1時
間コンサートが開かれた。ハープが奏でる繊細で美しい音色に、檀信徒達は春の穏や
かなひと時を夢見心地で聴き入っていた。
立正平和大祈願会
【三重】暖かさ増し、桜の花が散る四月十三日、三重県名張市アスピアにおいて、『第四十七回日蓮宗三重県立正平和祈願会』が開催された。
毎年、三重県宗務所が主催し県内各寺院を会場に法話や講座、唱題行を檀信徒と共におこなうこの大祈願会。県内外から約二百名が参加し、唱題行などの仏道修行に打ち込まれた。
午前十時三十分より、宗務担当事務長 浅井教幸上人(三重県松阪市法久寺住職)と三重県宗務所長 田中正法上人(三重県伊賀市上行寺住職)による挨拶で開会。
浅井上人は、参加の御礼を述べ、「今年の祈願会は、周りを見回していただきますとたくさんの涅槃図が掲げられ、少し趣の違った祈願会です。それにまつわるお話をありますので、どうか一日有意義な時間をおすごしください」と挨拶された。
本年、三重県宗務所は県内寺院が所蔵する涅槃図六点を祈願会会場内に展示。普段、一般公開されていないものもある涅槃図が壁一面に展示され、参加者の目を惹きつけていた。
第一講。午前最初の講義は、三重県亀山市照光寺住職、服田英一上人による涅槃図の絵解きがおこなわれた。
もともと服田上人は一昨年まで亀山市内各所にて一般の方を対象とした涅槃図の絵解き講座をおこなっていたこともあり、この日の講義もまた非常にわかりやすく、また参加者を惹きつけた講義をされていた。
服田上人は絵解きの前に、まずお釈迦さまの御一代記から解説。次いで涅槃図についての話を始められた。
時おり、涅槃図そのものの解説とは別に「二月という月は『如月』というが、もともとは『釈迦如来の月』だから」、「お葬式はそもそも、お釈迦さまの涅槃をなぞらえている」といった話や、「干支の最初がなぜネズミとなったのか」、「猫が描かれた涅槃図が三幅しかない」という話など、多岐にわたる豆知識を絡めて解説。服田上人の話に、参加者は声を出して笑い、時には豆知識に感嘆し頷きながら講義に聴き入っていた。
第二講、三重県社教会会長 加藤英明上人(三重県桑名市妙圓寺住職)による講話『お寺の役割』と題してのお話をされた。
加藤上人は最初に、街中で犯罪者逮捕の協力をした体験談から、容姿で人の善し悪しを判断してしまいがちになったこと、そして経験とその場で求められる機転の重要さについてお話された。
次いで、岩手県の大槌町にある『風の電話』という電話ボックスを紹介。亡くした親しい人と対話をするために設置された電話線の繋がっていない電話『風の電話』。そこで電話をすることで、自身の持つ心の整理が出来るようになったり、電話をかけようとするまでの葛藤の中で自分自身を見つめ直す機会を得ることが出来る。
加藤上人は年間自殺者数や少子化に伴うデータと共に『全国にあるお寺の数』を紹介。日本国内にあるお寺の数は、同じく全国にあるコンビニエンスストアの倍近い約七万六千ヵ寺もあり、先に述べた心の支えとなる電話機の存在が、かねてからお寺の役割としてあることや、今後への期待などを述べられていた。
第三講、午前の最終講は三重県伝道センター、西片元證上人(三重県四日市市安楽寺住職)による法話がおこなわれた。西片上人は現在、日蓮宗三重県伝道センターで行われている伝道活動と教箋について解説。本年も法華経の名場面集を紹介された教箋『法華百葉』シリーズの新作をテキストにし、法華経(薬草喩品ほか)についての解説をされた。
昼食をはさんで第四講は、三重県青年会による唱題行がおこなわれた。唱題行の導師は三重県青年会会長の冨田周温上人(三重県熊野市本乗寺宗徒)。冨田上人は唱題行の作法解説にあたり、毎年小学生を対象とした修養道場でもおこなわれていることを紹介。「是非、子ども達に負けないよう、大きな声でお願いします!」と言う冨田上人の声に応えるかのように、力強い唱題の声が会場内に響き渡っていた。
唱題行に引き続いては法要、三重県宗務所長 田中正法上人導師のもと平和祈願法要がおこなわれた。県内僧侶による回向、ならびに修法師による国内・世界平和祈願のための修法がなされ、檀信徒の読経の声と、木剣の張りつめた音がアスピアの会場内に響き渡っていた。



















