全国の通信記事
2026年10月8日号
埼玉 声明師会が研修会
【埼玉】令和8年10月8日、埼玉県日蓮宗声明師会主催による「本宗の葬送儀礼を考える」をテーマとした講義が、埼玉県さいたま市の埼玉仏教会館にて開催された。当日は、蓮紹山瑞光寺住職の星野顕聡上人を講師に迎え、葬送儀礼の意義や歴史的背景について学んだ。
講義では、回向の意義をはじめ、枕経・納棺・通夜・葬儀に至る一連の流れや、密葬のあり方について学んだ。また、江戸時代から明治・大正・昭和時代にかけての火葬の歴史、引導やたいまつが持つ意味など、葬送儀礼が形成されてきた歴史的背景についても解説があり、日頃行っている儀式の意義を改めて見つめ直す機会となった。
当日は、講師による講義にとどまらず、会員とのディスカッション形式で進められ、日々の寺院活動における経験や、それぞれが抱える課題を共有しながら、現代の葬儀を取り巻く諸問題について活発な意見交換が行われた。
特に、関東を中心に、枕経や通夜を行わず、一日葬や火葬式を選択することが一般的になりつつある現状について、参加者の間で関心が寄せられた。葬儀の形式や規模が変化するなかで、遺族の希望や社会の変化にどのように向き合い、僧侶として葬送儀礼の意義を伝えていくべきかについて、さまざまな視点から考えを深めた。
葬儀は、故人を送り、供養するとともに、遺された人々が別れに向き合う大切な機会です。こうした葬送儀礼の持つ意味を改めて確認し、時代の変化に応じた対応を考えることは、今後の寺院活動においても重要な課題であることが共有された。
最後に星会長より、葬儀の簡略化が進む現状を踏まえ、時代の変化に柔軟に対応しながらも、葬送儀礼が持つ本来の意義を大切にし、その意味を檀信徒や次世代へと伝えていくことの重要性が述べられ、講義を締めくくった。
今回の講義は、葬送儀礼の歴史や一つひとつの儀式が持つ意味について理解を深めるとともに、現代社会における葬儀のあり方を見つめ直し、僧侶として果たすべき役割について考える機会となった。
2026年10月5日号
埼玉 護法団参・統一信行会
【埼玉】埼玉県宗務所主催の「護法団参・統一信行会」が10月5日(月)、藤沢市龍口寺に於いて開催され、僧侶・檀信徒225名が参加した。
一行は早朝、県内各地を出発し、6台のバスに分乗して龍口法難の霊跡、本山龍口寺へ向かった。到着後、記念撮影を行い、大本堂(敷皮堂)にて統一信行会が執り行われた。
法要に先立ち、鈴木日沾貫首より縁起の説明と挨拶があり、「遠方よりよく来てくださった。本日のご縁を機に、ますますお題目の修行に励んでほしい」と参加者を歓迎した。
法要では、参加者一同が心を一つにして読誦、『立正安国論』一節の拝読に続いてお題目を唱え、第756回龍口法難会、第745遠忌を迎える日蓮聖人に報恩感謝の誠を捧げ、信仰の増進を誓った。
法要後、導師を勤めた埼玉県宗務所の石黒所長は、定員を上回る多くの参加者とともに、宗祖ゆかりの霊跡で統一信行会を開催できたことへの感謝を述べた。続いて、日蓮聖人が32歳で立教開宗されて以来、命懸けでお題目を弘められたご生涯を振り返り、龍口法難が宗祖のご生涯における重大な法難の一つであったことを説いた。また、数々の法難に遭われる中で、法華経の行者、地涌の菩薩としてのご自覚を深められた宗祖のお姿に思いを致し、5年後に迎える第750遠忌に向けて、「いのちに合掌」「知恩報恩」の心を大切に、ともに精進して参りましょうと呼びかけた。
参加者一同は、宗祖の不屈の信仰とそのご精神に思いを馳せ、お題目を弘める使命を改めて胸に刻んだ。当日は20代から90歳を超える方々まで、幅広い世代の僧侶・檀信徒が一堂に会し、信仰を深める貴重な機会となった。
日蓮聖人第750遠忌に向け、県内の僧侶・檀信徒が一丸となって信行に励み、宗祖の誓願を受け継いでいく決意を新たにする、意義深い統一信行会となった。
2026年7月28日号
埼玉 第39回少年少女修養道場
【埼玉】令和8年7月28日(火)29日(水)埼玉県日蓮宗青年会主催による第39回少年少女修養道場「寺子屋」が、池上本門寺内・朗峰会館を会場に開催された。小学1年生から5年生までの児童38名が参加し、仏教の教えに触れながら、充実した二日間を過ごした。
初日は戸田市妙顕寺に集合し、大型バスで朗峰会館へ向かった。到着後に開校式を執り行い、その後は正座や合掌、お数珠の扱い方など、仏前での基本的な作法を一つひとつ学び、真剣な表情で取り組む姿が見られた。
また、今年度は初の試みとして、自らの心を見つめ、心身を整えながら、思いやりや感謝の心を育み、人としての在り方を学ぶ「修身班」と、子どもたちの礼儀作法や規律を指導する「規律班」を新たに設置した。それぞれが役割を分担し、より充実した指導体制のもとで修養道場を運営することができ、子どもたちが仏教の教えを実践的に学ぶ貴重な機会となった。
夕食後には恒例のスイカ割りを行い、会場は子どもたちの元気な笑顔に包まれた。
二日目は早朝より朗峰会館内拝室において朝のお勤めを行い、前日に学んだ仏道修行の成果を生かして、読経や仏前作法に心を込めて取り組んだ。
その後は境内ウォークラリーを実施し、五重塔や大堂など歴史ある伽藍を巡りながら、池上本門寺の歴史や文化について理解を深めた。また、「感謝」をテーマとした修身では、両親や家族、そして自分自身へ宛てた手紙を作成し、一文字一文字に思いを込めながら丁寧に筆を進める姿が印象的であった。
閉校式では、参加した児童全員に修了証が授与された。寺子屋校長を務めた宗川瑛洲会長は、「寺子屋で学んだ感謝の心や思いやりを大切にし、この経験をこれからの生活に生かして、心豊かに成長してほしい」と激励の言葉を贈った。
全日程を終えた子どもたちからは、「来年も参加したい」「またみんなに会いたい」といった声が数多く聞かれた。会員一同も、子どもたちの成長を間近で感じることができた二日間となり、来年度の開催に向けて新たな決意を胸に、第39回少年少女修養道場「寺子屋」は盛会のうちに幕を閉じた。



















