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2014年9月29日号
茨城・一日荒行堂
【茨城】修法師会(八鍬行誠会長)は九月二十九日・ 三十日の二日間に渡り、筑西市 星宮寺(相田要練住職)において、第八回目となる一日荒行堂を開堂。宗務所(鈴木堯將所長)協賛のもと開催。修法師会員並びに志を持つ管内外の随喜参加教師二十四名が参加した。 午後二時、会長上人の結界宣言により開堂。秋の寒空の下、午後三時の水行から翌日午前九時半までに六度の水行を行った。その間の読経三昧に次第に声も涸れ、食事も白粥に一汁と、まさに大荒行堂さながらに行われた。 翌十時より、後援の布教師会・専任布教師である前刀賢雄上人(水戸市蓮乗寺副住職)導師のもと、ロウソクの明かりの幻想的な中、管内各寺院より集まった約百二十名の檀信徒と共に唱題行と法話が行われた。その後成満の僧達による大祈祷会では、参加檀信徒に法楽加持が行われ、その迫力に参加檀信徒の中には涙ぐむ姿さえ見られた。 檀信徒を見送った後、閉堂式を厳修。参加者達のすがすがしい顔が、充実した修行であった事を物語っていた。 当日集まった浄財から10万円を、災害の義援金として宗務院に寄託した。
【北海道西】札幌市日登市(佐藤光則住職)で教区檀信徒研修道場が開催され、約100人が参加し、研鑽を積んだ。
浜島典彦身延山大学長の「釈尊・日蓮聖人に学ぶ終活とお題目」と題した講演を聴聞した。終活という現代社会でクローズアップされる話題は参加者に好評だった。また今年、東京や身延山で行われた「日蓮検定」をモデルにクイズ形式の講義が行われた。
日登寺の玉田一至総代は「日頃わかっているようで知らなかったことが、理解でき、胸のつかえがとれたようだ。檀信徒として知識を身につけ、菩提寺の住職たちを支えていきたい」と述べた。
(支局発/取材協力内田智修)
清澄会員で長崎慰霊
【千葉南部】立教開宗750年当時の清澄寺山務員で組織されている清澄会(会長は当時の別当奥邨正寛)は9月29日から10月1日にかけて九州宗像大社に研修、併せて唐津焼伊万里焼きの視察、そして長崎原爆投下の地、平和公園にて慰霊を行なった。
宗像大社は改修工事中であったが秋の大祭の前日であったので露店などの準備で慌ただしい境内を散策。
最終日は、長崎市内の観光と平和公園の慰霊。
公園内には、何校かの小学校の生徒達で一杯であったが、学校授業の一環として記念像の前で戦没者に訴えかける慰霊の行事は、胸を篤くさせられる光景であった。
思えば本年は終戦70回忌の年、明年は70周年。戦争と言うものを改めて振り返る良い機会となった。
ちなみに、今回の研修は5回目で、昨年は20年ぶりに遷座された伊勢神宮であった。