全国の通信記事
2023年5月29日号
佐賀 婦人部統一信行会
【佐賀】5月29日、小城市のゆめぷらっと小城で、佐賀県宗務所主催の婦人部統一信行会が開催され、県内の僧侶檀信徒130人が参加した。開会の後、大野
真如師(一般社団法人あまね代表理事、佐賀・勝嚴寺)による講演、その後、管区青年会長藤井智孝師による唱題行研修が行われた。
講演では、「重症児と地域で最後まで暮らす」のテーマのもと、なぜ自分が重症児と共に生きるのかということについて、宮澤賢治や綱脇龍妙上人を例に挙げ、実践する宗教者でありたいからと述べた。また、実践する宗教者の、実践するとは但行礼拝、すなわち人間礼拝すること、人間礼拝とは人間を尊重することであり、困っている人を見捨てないこと、これが仏道修行であると述べ、重症児が住みやすい地域をつくることが出来るよう、これからも挑戦を続けていくという熱意を示し、講演を終えた。
北海道西 北海道布教師会連合会が研修会
【北海道西】北海道布教師会連合会主催の合同研修会が5月29日、リモートを使用して開催された。
講師には、身延山大学 講師 岡田 文弘先生(岡山県 瀬戸内市 妙興寺)をお招きし「日蓮聖人の説話」をテーマとして、仏教・法華経・日蓮大聖人の説話を中心に、古来より伝承されてきた様々な説話の紹介や、先師の布教に対する影響、教学とは別に広まった教理について講義された。
「捨身供養」といった古来よりジャータカ等で紹介される仏教説話がどのように広まったのか、鳩摩羅什三蔵が荼毘にふされた際に「舌」が焼け残った説話、また「旭が森での御題目を唱えたのは誰が言い出したのか?」といった、誰でも知り得ている逸話の原典を紹介された。仏教説話・大聖人の説話はすぐにでも檀信徒へ伝え教化の手段としてとても優れている。興味深い講義に参加者からは「もっと深掘りして説話を勉強したくなった」という声が上がっていた。
愛媛 教師の会が読誦会
【愛媛】5月29日、愛媛県教師の会(八竹成奉会長)は、今治法華寺(愛媛県今治市中浜町4丁目118番地)にて読誦会を行った。
10名の僧侶が、法華経を読誦し、御宝前にて修法。また、法華寺御守護の諸天善神のご威光増益と開山以来歴世の諸上人の増円妙道となることを祈るとともに、久しぶりに行われた教師の会読誦会で読経できる喜びに浸った。これからも教師の会が活性化するように、愛媛県の日蓮宗寺院の教師と檀信徒が手を取り合うような活動ができるようにと、各上人の法体健全となることを祈願した。
会場寺院の讃岐英昌師は、「多くの僧侶に読経・修法をしていただき有難かった。これからもこの読誦会を持ち回りでしていければ、愛媛県教師の会の活動が活性するのではないか」と話した。他の参加者からも、良い感想が聞かれた。
さらに、今回の教師の会読誦会では今治法華寺で読誦・修法を行うことにより、各自の資質の向上につながる。それは、ふだんとは異なる形式で法要を行うため、僧侶としての基本的所作や法式の確認になるので、今後も続けることが大切との意見があった。
今後は、会場寺院で読誦・修法を続けていき、これまで参加できていない寺院へも会場寺院としてお願いしたらという案などを話し、読誦会を終えた。