全国の通信記事
2017年1月31日号
山梨3 檀信徒協議会総代研修会
【山梨3】檀信徒協議会(石川俊幸会長)は1月31日、南アルプス市飯野「桃源文化会館」を会場に、「総代研修会」を管内寺院総代170名がこの研修会に出席した。
講演は笛吹市八代町川久保光隆上人(定林寺住職)により『たましいのふるさと作り~菩提寺活性化のために~』の演題で行われた。
川久保師は、「過疎とはコミュニティーの崩壊した地域を指す。全国的に2040年に若年女性(20~39歳)の数が激減する。この年代の女性が激減するということは自ずと人口が激減するということである。山梨三部管内である南アルプス市では35%、韮崎市では50%の割合で減少していく。元来、病院・学校・役所・祭祀等コミュニティーの中心であったお寺は時代の変遷とともにその役割が次々と寺院から離れていった。」とスクリーンで様々なデータを示しながら語った。
川久保師は「そうした現状の中、住職・教師の存在意義である布教についてしっかりと考え、悩み、行動していかなければならない。布教こそ寺院活性化の原点であり、最良の方法です。教師ひとりひとりが危機の到来を予期し、備え、『たましいのふるさと作り』をしていかなければならない。」と二時間の講演をした。
参加者は、「お寺にとってこんなに深刻な状況だとは思わなかった。住職と話をしてお寺を活性化していきたい」と語った。
2017年1月30日号
大阪市 青年会が寒行
【大阪市】一月三十日(月)、大阪日青会(藤田恵玄会長)による寒中唱題行脚が、東大阪市 寶樹寺(和田龍政住職)を基点として行われた。
当日は、午前中から雨模様であったが、行脚が始まる頃には雨は止み、河内小阪駅周辺を団扇太鼓の音にのせ力強いお題目の声が響き渡った。
寒空の下、市街地を練り歩く青年僧に対して、沿道では写真を撮る人や手を合わせる人の姿も見られ、寶樹寺到着後には、報恩回向も手向けられた。
静岡中 則武海園(顕修院日英)上人本葬儀
【静岡中】富士市妙蓮寺(則武海源住職)で、本年1月3日に遷化された同寺第二十五世住職・身延山麓坊第四十六世則武海園(かいえん)上人(顕修院日英上人)の本葬儀が、1月30日に遠藤文祥師(富士市妙祥寺住職)を導師に営まれ、僧侶檀信徒約四百人が参加した。
海園上人は昭和30年に同寺住職に就任して以来、管区社会教化事業協会会長や宗務所長、立教開宗七五〇年慶讃会支部長などを務め、宗門の発展に寄与した。また社会的には須津地区の青少年問題対策委員長や富士市青少年保護育成連絡会の理事を務めるなど、青少年の活動促進や育成に尽力した。
海源住職は謝辞で「先代はまじめで厳しい方でした。でもその中に優しさがある、昔ながらの正義漢でした。師父の遺志を継ぎ、お寺を護っていきたい」と決意を述べた。