全国の通信記事
2023年11月14日号
山梨3 護法団参
【山梨3】宗務所(岡本正富所長)と檀信徒協議会(金丸忠仁会長)が11月14日、15日1泊2日で護法団参を行った。
新型コロナウイルスの影響により、令和2年度の護法団参から毎年中止を余儀なくされてきたが、5類移行措置が取られたことで久しぶりの開催に至った。檀信徒、教師合わせて87名の参加者が集まり、バス3台で静岡県浜松市東区天竜川町の長光山妙恩寺(山澤英伸住職)、愛知県名古屋市昭和区駒方町の大乗山法音寺(鈴木正修住職)を参拝した。
妙恩寺は九老僧の一人、日像上人が開いた古刹で、大河ドラマでも話題の徳川家康ゆかりの寺である。山澤住職から遠州の法華信仰と題して、寺の開山から徳川家とのつながりまで、時折笑いを交えながら説明を受けた。さらに山澤住職のご厚意により、日蓮聖人御真筆の曼荼羅をはじめ、貴重な寺宝も公開され、参加者らは食い入るように見学していた。
法音寺は明治42年、始祖・杉山辰子先生が仏教感化救済会を創設されたことに始まり、社会福祉法人を運営する寺でもある。鈴木住職からは法音寺の運営理念、寺として社会福祉活動に注力するきっかけと熱意を丁寧に説明頂いた。
参加者からは「歴史も趣も違う寺に参拝できたことが良い経験になった」「久しぶりの開催を心待ちにしていた。またみんなで参拝ができて嬉しい」などの声が聞かれ、コロナ禍の沈黙を破るように賑やかな護法団参となった。
神奈川3 七面山団体参拝
【神奈川3】青年会は十一月四日(土)~五日(日)、コロナ禍で数年振りの開催となる七面山団体参拝を行い、教師・檀信徒合わせて四十一名が参加した。
当日は雨の心配もあったが天候に恵まれ、晴れ渡る中、七面山の麓にある白糸の滝にて希望者の滝行が行われた。参加者一同は午前十一時三〇分に登山を開始。七面山敬慎院まで五十丁の道のりを各々のペースで敬慎院を目指した。
平均四時間ほどで敬慎院へ到着する中、参加者最高齢の八十三歳女性はサポートする青年会会員と共に六時間を掛け無事に敬慎院へ到着した。
翌朝六時ご来光を拝し、七時三〇分下山を始め、十二時三〇分に麓へ全参加者が無事到着した。主催となる神奈川県第三部青年会岩田亮徳会長は「これほどまで多くの方々に参加していただけるとは思っていなかった。当会は会員数が少なく少数精鋭だが、七面山は信仰のお山、大明神様の御守護と参加してくださった皆様のお陰で無事に遂行することができた。」と述べた。
2023年11月9日号
大阪三島 高槻市妙浄寺が能勢妙見山への団参
【大阪三島】高槻市妙浄寺(阪田兼光住職)は、10月30日に能勢妙見山への団体参拝を行った。妙見の森ケーブルカーが廃線となることから、その前の最後の参拝のためである。参加者は檀信徒10人、教師が2人、寺族が1人。
一行は妙見山に参拝し、御開帳を受けた後、縁起の説明を受けた。
今回の参拝について阪田住職は「近畿では、古くから能勢妙見信仰があり、各地に沢山の講があり、春秋の参拝等が行われていた。その頃には、参拝ルートのケーブルカーとリフトを利用する人も多かったが、ライフスタイルの変化に伴い、講の数も減り自家用車での参拝に移行したことで、ケーブルカーの利用者は大きく減ったと思われる。檀信徒の一人でも多くが、このルートを記憶にとどめて欲しいと願い、公共交通の乗り継ぐ参拝を企画させてもらった。参加者には、多くの先人が信仰を繋いできた霊場の空気を肌で感じ取ってもらい、今後の信仰の糧にしていただきたいと思う。」と述べ、参拝者の一人は「妙見山は、行った事が無かったので、大きなお寺でびっくりしました。私は、妙見山はただの山で、頂上にお寺が在る事すら知らなかったので、誘って頂いて参加出来良かったです」と述べた。