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2017年10月31日号
東京東 第34回京浜教区檀信徒研修道場
【東京東】第三十四回京浜教区檀信徒研修道場が十月三十一日、東京都東部宗務所(内山堯邦所長)を担当管区に、本山小室妙法寺(小倉日教貫首)にて開催され、檀信徒九十七名が参加した。
会場到着後、山門より団扇太鼓先導のもと唱題にて祖師堂へ入堂、開式に先立ち、内山所長を大導師、西村寛和副長並びに布施慈宣伝道センター長を副導師に御開帳法要が奉行された。
続いて開講式が行われ、石井隆康京浜教区長及び内山所長の挨拶、小倉貫首より御言葉の頂戴、教区内各宗務所長の紹介、研修道場生代表中代喜一郎氏(本城寺檀徒)による誓いの言葉、今回の訓育主任である布施センター長より道場清規をもとに研修にあたっての心得の説明がなされた。次に、浜島典彦身延山大学学長より、「いのちに合掌―御降誕八百年に向けて―」をテーマに講話を頂き、『法華経』並びに祖師の生命観における「いのち」の尊さを学ぶと共に、宗門運動推進の担い手としての自覚を深めた。
昼食後は本堂に移動し、
特設の高座にて三遊亭神樂師匠より地元に因んだ落語「鰍沢」を披露して頂き、各々が情景を思い浮かべながら改めてお題目のご利益を実感した。次に、布施センター長を道師に唱題行が行われ、異体同心にお題目を唱え修行に勤しんだ。
閉講式では、内山所長より研修道場生代表石川善一氏(城立寺檀徒)への修了証授与及び、石川氏による謝辞、最後に次回開催担当管区の篠原顯祐神奈川県第一部宗務所長より挨拶がなされ、全日程を終了した。祖山のお膝元で祖師往時を偲び行学二道に励む、実りある研修道場となった。
2017年10月30日号
神奈川3 檀信徒協議会団参
【神奈川3】十月三十日(木)神奈川県第三部檀信徒協議会主催の日蓮大聖人鎌倉袈裟懸けの松・龍口寺団体参拝が行われた。
当日は檀信徒、宗務所所員・教師を含め約50人が参加した。午前九時に小田原駅西口を出発したバスは途中平塚駅南口で参加者を乗せ一路江ノ島電鉄江ノ島駅へと向かった。
電車に乗り稲村ケ崎駅で下車した一行は袈裟懸けの松に到着。昨年檀信徒協議会発願の元、植樹した松の前で山﨑所長を導師に一読した。
袈裟懸けの松から歩くこと約三十分、田辺ヶ池(雨乞い池)を有する霊光寺に到着し本堂前で一読。文永八年(一二七一年)の大旱魃の際、日蓮大聖人が池のそばで法華経をお唱えになると三日三晩雨が降り田畑を潤したと伝えられる田辺ヶ池の周りを散策した。
霊光寺を後にした一行は袈裟懸けの松から始まった全行程約四・六㎞を走破し龍口寺に着き、一同揃っての昼食。昼食後に本堂でご開帳を受け、境内散策・記念撮影を行った。
帰りのバスでは途中江ノ島に立ち寄りお土産を選ぶ参加者の姿が見られた。おおよそ一時間の散策を終え一同無事に帰路に着いた。
千葉西 千葉教区布教講習会
【千葉西】平成29年10月30日(月)、千葉教区(冨永観瑞教区長)主催による布教講習会が年番・千葉県西部宗務所(土井了真所長)、担当・千葉教区布教師会連合会(野坂法行会長・千葉県南部布教師会長)、当番・千葉県西部布教師会(高鍋隆盛会長)で開催され、教師、寺庭婦人合わせて108名が参加した。午後1時半に開会式が行われ、冨永教区長、当番の土井所長が挨拶した。続いて講師に薄井秀夫氏(株式会社寺院デザイン代表取締役)を招き、「葬儀の変化とお寺の未来 変化は仏教にとってピンチなのか?チャンスなのか?」と題し講演が行われ、薄井氏が務める寺院デザインへ寄せられる相談の傾向や集計したアンケートを中心に紹介し、現在問題視されている「墓じまい」「葬式仏教」「直葬」などの問題を解説した。薄井氏によると日本人の約63%は祖先の霊を信じているというデータがあり、一般人は供養を必要としているが、霊魂を語らなくなった葬儀が葬式仏教と呼ばれてしまう原因であると述べた。また「本来の仏教から葬式仏教化したからこそ庶民に広まった」という歴史背景に触れ、現代の仏教は「こうあるべき」が強すぎて現代社会の仕組みの変化に寺院の調整ができていないという問題も指摘した。講演後も活発な質疑が行われ、「変えなければいけないものは何か?」という質問には「お布施と檀家の在り方」と即座に答えて今回の講演テーマの結論を出した。
閉会式では高鍋布教師会長が参加者へ謝辞し、午後3時45分散会となった。