全国の通信記事
2020年10月29日号
奈良 第52回護法大会・公開講座
【奈良】宗務所(木村泰存所長)は10月29日にやまと郡山城ホールで「第52回護法大会・公開講座」を開催し、約90名が参加した。
はじめに管内僧侶総出仕で日蓮大聖人第739遠忌御報恩法要が営まれ、御報恩と御先祖供養の塔婆が読み上げられた。
続いて「日蓮宗のお葬式」というテーマで公開講座が行われた。
公開講座とは県内で活動する各会の活性化と未信徒の教化を目的として始められ、2回目となる今回は声明師会の会員が舞台に棺を置いて実際のお葬式の次第に則り読経や作法を行い、その意味や目的を解説した。
また一般にエンディングノートと言われるものを改良し会員が作成した「私の覚え書き」というノートが配られ、誰もが進んでいく生涯について改めて学んだ。
講座を始める前には、希望者が実際に棺に入る体験も行われ、「改めて人生を考えるきっかけになった」、「大切に生きていこうという思いを強くした」などと様々な声が聴かれ、めったに経験することのない貴重な1日となった。
2020年10月28日号
栃木 檀信徒統一信行会
【栃木】10月28日さくら市妙福寺(野澤壯監住職)において、日蓮宗栃木県宗務所主催の檀信徒統一信行会が開催され、管内より16人の檀信徒が参加した。開催にあてっては、新型コロナウイルス感染症対策として日程の短縮や、参加人数の制限、テーブルや椅子の消毒、各場所に手指消毒スプレーの設置、入場時の検温など出来る限りの対策をした。開会式では、横山真康宗務所長(日光市慈眼寺住職)から、昨年台風で延期となった経緯や台風時の活動、コロナ禍においても大切な檀信徒統一信行会に参加してくれたことへの謝辞があった。続いて齋藤高藏日蓮宗栃木県檀信徒協議会会長は御降誕800年に向けて勉強していきたいとの抱負を語り、会場寺院住職である野澤壯監上人は妙福寺の縁起を話した。その後、藤﨑善隆上人(栃木県声明師会会長)のお釈迦様についてもう一度基礎から学ぼうと、初転法輪や四諦八正道の講話があった。また、会場寺院住職であり、布教師会会長でもある野澤壯監上人による高座説教として、一心欲見仏不自惜身命をテーマに阿仏房登詣の弁が披露された。最後に教師と参加者でともに法要を執り行い、御宝前に報恩感謝の誠を捧げた。(髙橋法靖通信員)
京都1 横川定光院秋季法要
【京都1】10月28日、日蓮聖人ご遊学の地である横川定光院(滋賀県大津市)で横川定光院護持顕彰会主催の秋季法要が行われた。
今回の法要も春季法要と同じく新型コロナウイルス蔓延により三密を避けるため檀信徒の団体参拝はなく、参加者を制限して行われた。
法要には、橋本一妙師(横川定光院主監)を導師に、副導師には阪田兼光師(横川定光院護持顕彰会会長)、佐橋龍岳師・高野寛義師(横川定光院護持顕彰会副会長)、式衆には横川定光院護持顕彰会会員が務め、京都各本山の貫首猊下、宗門より栗原啓允教務部長、更には比叡山延暦寺を代表し法務部長中山玄童副執行が臨席され、有縁の僧侶50名と共に法華経を読誦しお題目を唱えた。
やはり、今回の法要も比叡山の澄んだ空気、幻想的な環境の中で読経、お題目の声が響き渡っていたが、檀信徒の参拝がなかったことに寂しさを感じ、檀信徒の力をつくづく感じさせられた法要であった。