全国の通信記事
2024年7月21日号
兵庫北 第39回少年少女修養道場
【兵庫北】7月21・22日兵庫県朝来市覺性寺に於いて但馬日蓮宗青年会主催による第39回少年少女修養道場が開催され、先生を含め16名が参加した。
1泊2日の日程で開催され、初日は唱題行・お経練習、昼食をはさんで作務行、写経に取り組み、その後はプール水泳などで楽しく過ごした。翌日はラジオ体操・散策の後、朝来芸術の森の公園へ移動し自然研修を行った。その後、お寺へ移動し、感想文を書いたのち閉校式を行った。
皆、真剣に修行に取り組み充実した二日間を過ごすことができた。参加者からは「来年もまた参加したい」という声が多く上がった。
2024年7月15日号
大阪市 戦争犠牲者慰霊法要
【大阪市】7月15日中央区中寺・妙徳寺に於いて、大阪市修法師会主催で戦争犠牲者慰霊法要が厳修された。法要に先立ち、大阪日蓮宗青年会による真田山陸軍墓地にて戦没者への慰霊の法味言上がなされ、その後、妙徳寺までの唱題行脚が行われた。
午後1時より寳樹寺・和田龍政上人による法話が行われ、午後2時からは下土井龍永宗務所長ご臨席のもと、導師に戸田秀明修法師会長、式衆に修法師会員の出仕にて戦争犠牲者慰霊大法要が厳粛に執り行われ、約30名の参列者と共に戦争犠牲者への慰霊と世界平和への祈りが捧げられた。
参列者からは、今年は昨年よりも多くの方のお参りがあり戦没者の慰霊と世界平和へのいのりに対する関心の高まりを感じたという声も聞かれ、慰霊法要を続けていく事の意義を強く感じさせられた。
滋賀 豊臣秀次公顕彰法要
【滋賀】滋賀県近江八幡市の平野に聳える八幡山の頂上に建立された日蓮宗唯一の門跡寺院である瑞龍寺。豊臣秀次公の菩提を弔うため母の瑞龍院日秀大比丘尼によって建立されたこの寺院で、令和六年七月十五日(月・祝)午前十一時より豊臣秀次公顕彰法要が詫間日郁尼公猊下導師のもと執り行われた。本年は豊臣秀次公の第四三〇遠忌・日秀大比丘尼第四〇〇遠忌の記念すべき年である。この法要は昭和五十年代から八幡山麓にある秀次公像の前で豊臣秀次公顕彰法要準備会の主催により執り行われていたが、昨年から瑞龍寺の主催となり顕彰法要準備委員会を協賛とし瑞龍寺本堂にて行われている。詫間日郁尼公猊下の尽力により往時の風格と荘厳さを取り戻した瑞龍寺、その境内には秀次公の像が法要参詣者や観光客を見守るかのように鎮座し式衆の厳かな読経の声が山内に響き、門跡の為に作成された瑞龍寺和讃が滋賀県下の和讃団によって奉納された。法要後、尼公猊下は秀次公の辞世に涙しながらの挨拶で来し方門跡運営の苦労を語り、また当日盛況だった法要成功の感謝を約百二十名の参詣者に述べられた。そしてこの記念すべき法要を終えても弛むことなく、次の機に備え門跡と地域が手を取り合って継続する努力を訴えた。続く来賓挨拶では近江八幡市長の姿も見え、地域との強い結びつきも感じさせている。
この法要を執り行う前には、招かれていた越後上越上杉おもてなし武将隊による演舞が披露され参詣者ばかりでなく一般観光者を楽しませており、また法要後には第二部として秀次と源氏物語と題された講演が行われている。
信仰ばかりではなく歴史や文化、地域振興の面に渡り多くの人々に裾野を拡げる試みが用意され、門跡と顕彰法要準備会が如何に視野を広げているか感じられた。
帰路につく参詣者は笑顔を浮かべながらも誇らしげであり、門跡という尊貴な立ち位置でありながら地域と強く結びついている事を感じさせた。
詫間尼公猊下の人柄と努力、それに共感し尽力する執事長や弟子の熱意、檀信徒や地域住民との親和を肌で感じる素晴らしい法要であった。