全国の通信記事
2024年4月19日号
埼玉・檀信徒研修会で能登地震追悼
【埼玉】4月19日(金)、日蓮宗檀信徒協議会(平柳清会長)主催の檀信徒研修会が浦和区円蔵寺(加藤良海住職)にて開催され、県内各地から僧侶、檀信徒合わせて100名が参加しました。
開式に先立ち、午後2時より能登半島地震慰霊法要が石黒淳明宗務所長導師のもと執り行われました。この日、円蔵寺の御宝前には関東大震災の時に作られた高さ約1メートルの震災犠牲者追悼の位牌が置かれました。
その後、開会式が行われ、石黒所長から「今回の震災で犠牲になられた方に檀信徒一心でお題目を唱えできたことに感謝したい。今の時代、いつどこで地震があるかわからない亡くなられた方のご供養、また復興を祈り今の私たちの生活が何一つ当たり前ではないということに感謝したい」と述べた。
引き続き、平柳清檀信徒協議会会長(感應寺檀徒)が「この災害が多い世の中で自分さえ良ければという心を捨てお互いに助け合い、いのちに合掌の心を大切にしていきたい」と話し
あいさつの後は二胡奏者の陳ブンジ先生による演奏会が行われました。
先生は、二胡という楽器を日本と中国の架け橋にしたいと活動し、当日は「春よ、来い」「花は咲く」などの日本歌謡を含む全六曲が披露され、二胡の音色に、会場は心温かい気持ちに包み込まれました。
その後、休憩を挟み講談師の一龍斎貞鏡先生による講談が行われました。
先生は昨年、真打に昇進され、舞台やテレビに大忙しの中、この日のために駆けつけてくださいました。
講談では「日蓮聖人御一代記」の誕生から立教開宗までを披露してくださり、講談を初めて聞く方が多い中でも、聴衆の心を掴み終始大盛り上がりとなりました。続いて「西行法師」を披露していただき、誤った言葉遣いが見られる昨今、講談を通して改めて日本語の持つ美しさを感じることができました。
研修会の最後には、会場の寺院、加藤良海住職が「本日ご宝前に置かせていただいた位牌の裏には、関東大震災から百箇日の日付と埼玉県内の寺院名が記されています。現存する記録は少ないですが、本日来ていただいた方のご先祖様がこの位牌を通じて復興を祈り、続けてきたのではないかと思います。皆さん一人一人の力、手を合わせる思いが必ず被災された方々に対して大きな力になっている」と感謝を述べ、檀信徒研修会の全行程を終えた。
2024年4月16日号
山梨3 檀信徒協議会役員研修
【山梨3】宗務所(岡本正富所長)と檀信徒協議会(金丸忠仁会長)が4月16日に檀信徒協議会役員研修を行った。
新型コロナウイルスの影響により中止が続いていたが、4年ぶりの開催となった。当日は、協議会役員10名と教師6名が参加し、協議会役員としての研鑽と親睦を深める目的で、静岡県伊東市の海光山佛現寺(板垣圭祐貫首)を参拝した。
佛現寺は伊豆に流罪となった日蓮聖人が御年四十歳から四十二歳までの三年間を過ごされた霊跡である。伊東の地頭であった八郎左衛門祐光が熱病で苦しんでいたところ、日蓮聖人の祈祷によってたちまち回復し、海中出現の釈迦立像を聖人に差し上げ、生涯身に随えておられたという歴史が今に伝えられている。
板垣貫首から寺の縁起についての丁寧な解説、妙法蓮華経の五字に宿る力の尊さの法話があり、参加者らは熱心に耳を傾けた。その後、寺に伝わる数々の宝物が御開帳され、一生に一度見ることができるかどうかもわからない貴重な宝物を前に、一同はただ息を呑むばかりであった。
2024年4月14日号
山梨1 女性研修会
【山梨1】山梨県第一部檀信徒協議会(大野義嗣会長)と山梨県第一部宗務所(望月海俊所長)主催による「女性研修会」が、4月14日(日)身延山久遠寺講堂にて開催され、102名の檀信徒が参加した。望月海俊宗務所長は「感謝の気持ちを忘れないという事が、日々の信仰の中で大切なことです。おかげさまの繋がりが安穏な一日一日につながってきます。このような研修会を契機としまして、おかげさまの日々を送れるように努力していきましょう」と挨拶を述べられた。今年度は桑名法晃師(身延町 妙法寺副住職 身延山大学講師)を講師に迎え、『日蓮聖人と俱に~日々の信仰の心得~』と題し講話が行われた。講話では、日蓮聖人の思い、久遠のお釈迦様の大慈悲の心、私たちが日々どのように信仰していくべきかが詳細に説かれた。講話後には、日蓮聖人の御遺骨が安置されている御真骨堂へと参拝した。正午からは、山梨県第一部法華和讃信行会による法華和讃奉詠がおこなわれ、檀信徒は和讃の心地よい響きに体を揺らしながら聴聞していた。