全国の通信記事
2025年5月11日号
東京西 練馬区大乗院で入寺式
【東京西】令和七年 五月十一日(日)練馬区大乗院にて、僧侶・檀信徒あわせて約百二十名が見守るなか、法灯継承式が執り行われた。雅楽の音色が響きわたる本堂には、堂内に入りきれないほどの檀信徒が参列し、第四十世・井上浩達師から第四十一世・井上浩純師へ払子が継承された。
挨拶に立った本山瑞輪寺の井上日修貫首は、勇退される前住職・浩達師が自身の弟であり、同寺に来る以前は師弟関係にあったことに触れた。そのうえで、浩達師が同寺と縁をもった経緯を語り、永年にわたり護持と丹精された浩達師と妙子夫人へ労いの言葉を述べた。また体調を崩している浩達師へ、今後は悠々自適に過ごしてほしいと願いを込めた。続いて謝辞に立った浩純新住職は「これだけ多くの方々が集まってくださったのは、師匠である井上浩達前住職がこれまで積み重ねてきた功績の賜物です。この光景を目の当たりにし、私もその背中に負けぬよう、一層精進してまいります」と力強く抱負を語った。
2025年5月10日号
大阪豊能 能勢クエスト ~Get Together~
【大阪豊能】宗務所主催、教化センター企画の「能勢クエスト ~Get Together~」が、5月10日、能勢町蓮華寺で開催され、40人の親子が参加した。
今年で11年目を迎えた「能勢クエスト」は、能勢町の自然やお寺に親しみを持って貰うための地図とカードを頼りにお寺を巡り、謎解きをしながらご朱印を集めて最終的な合計ポイントで順位を競う、親子参加型の御朱印トレジャーハイキング。
今年は本堂内でミニゲームと過去のクエストを振り返るクイズ形式で開催された。開会式では桑木茂光宗務所長を導師に法味言上を行い、参加者たちは皆、手を合わせ、熱心にお題目を唱えていた。
子供たちはヒントカードを得るために輪投げ、ストラックアウト、射的の3つのミニゲームに果敢にチャレンジし、互いに協力しながらクイズの答えを探求した。
クエスト後は、参加者全員で本堂の掃除を行い、その後の昼食では子供達の笑い声に包まれ、再会を誓い合いました。
千葉西 お題目初唱会
【千葉西】5月10日 茂原市、本山藻原寺においてお題目初唱会が行われた。
初唱会とは大聖人が布教の為、日本の中枢である鎌倉に向かわれる途上、上総国長南の笠森観音堂にお泊りになられたその夜、藻原の領主・斎藤遠江守兼綱公の夢枕に観音さまが現れ、「我に日本無双の珍客あり、疾く迎えて供養せよ。」とお告げを受け、同じく霊夢を感じた須田次郎時忠公と共に観音堂に駆けつけ、大聖人をお迎えになりました。そして、この地で法華経とお題目の修行をお説きし、兼綱公をはじめ皆ことごとく大聖人の教えに従い、共にお題目をお唱えしたと伝えられております。その事から藻原寺は「日蓮門下お題目初唱之霊場」として信仰をあつめてきました。今回の法要はこの伝承から檀信徒とのお題目を主とした法要である。当日は生憎の雨模様であったが近隣寺院や檀信徒合わせて100名以上が参列し共にお題目を唱えた。
増田猊下は来年度のお題目初唱750年に向けて今一度寺院、檀信徒、地元住民のお力をお借りし、盛大に盛り立てていきたいと語った。
法要後には総本山身延山久遠寺財務部長、長谷川寛清上人による斎藤遠江守兼綱公の夢枕とスリランカ別院になぞらえたお話を拝聴した。