全国の通信記事
2024年6月27日号
神奈川2 檀信徒協議会総会
【神奈川2】令和六年六月二十七日(木曜日)神奈川県第弐部檀信徒協議会では、鎌倉霊跡本山妙本寺において、令和六年度定例総会を行った。
総会に先立ち、石川県七尾市 本延寺住職 河﨑俊宏上人から本年元旦の夕刻に襲った能登半島地震の今までと現状のお話しがありました。「避難所の格差(交通の良所と難所)(自主避難・自宅避難)、避難所での食事では、非常食など食べられる有難さは月日がたつと厳しくなり、炊き出しの温かい食事の提供は非常に重要となりました。地震発生一ヶ月は、必死で明日への命を繋ぐ。その後光が見える。しかし疲れが見え始めたころ、精神的なケア・サポートを必要と感じました。また避難所から仮設住宅に移り始めると、地域ごと移動できた場合には問題は少ないが、個々の移動になると新しいコミュニケーションが難しいことが多く支援が必要と感じられた。またボランティアの迎え入れる体制のむずかしさも感じられた。最後に全国の寺院や管区宗務所よりの義援金に感謝します」と述べられた。その後、安国論寺住職平井智親上人(弐部宗務所長)導師のもと「能登半島地震慰霊法要並びに復興祈願法要」を、檀信徒五十数名と十数人の僧侶でお経を唱え、お題目を唱え執り行った。またその後、定例総会を執り行った。
2024年6月21日号
神奈川2 法華和讃会が池上参拝
【神奈川2】六月二十一日(金曜日)平年より梅雨入りが遅い関東地方、今年は梅雨の中、神奈川県第弐部法華和讃会(会長大森ゆきゑ)は、池上本門寺「紀伊徳川家」墓前にて、養珠院殿妙紹日心大姉(お万様)、池上本門寺・大坊本行坊に寺庭婦人・檀信徒三十一名で参拝を行った。
一昨年より毎年参拝をと心がけ、昨年は寺庭婦人数名で行った。今年は、本門寺大本堂では、和讃「聖詠一首」とお万の方へさまに捧げる「和讃三首」を奉詠、大雨の為に水たまりができ足元が悪かった為、代表者のみによる墓前参拝となった。
また大本堂内では、お万の方さまのご生涯をフルートの演奏とともに大森会長が朗読。入梅の雨の境内にフルートの音が静かに流れていた。
2024年6月7日号
神奈川2 本山龍口寺法燈継承晋山式
【神奈川2】令和六年六月七日金曜日の午後 霊跡本山 寂光山 龍口寺で第十六世貫首鈴木日沾猊下の晋山継承式及び、第十五世本間日恩猊下 退隠式が執り行われた。
神奈川県藤沢市、境内地高台から南を覗くとどこまでも続く太平洋を望み、手前には観光地で有名な江の島が見える。鎌倉駅と藤沢駅を結ぶ江ノ電の中間駅である江の島駅、JR大船駅から懸垂型モノレールである湘南モノレール、片道十五分で結ぶ終点の湘南江の島駅から数分の地。少し離れた所には小田急江ノ島駅がある地。
文永八年(1271)九月十二日、日蓮聖人が鎌倉は松葉谷の草庵で説法中に捕らわれ、市中引き回しの上、当時、罪人の刑場であった龍ノ口。日蓮聖人も十三日子丑の刻、土牢から引出され、日蓮聖人「法華経の行者として法華経に命を捧げることは、むしろ喜びである」と言われた。そして刑が行われ時、事々が起こり中止となった。中止となったのは日蓮聖人以外には知られておらず誠に尊い出来事である地。
晋山式当日は、龍口寺境内は清々しく青空が覆い新しい貫首を迎える準備が整った。
十四時より百九十二前、天保三年(一八三二)に竣工した大本堂において集まった者が一瞬静かになると太鼓の音に合せ、お題目をお唱え始めると皆々、合掌をして大きな一つのお題目の音となり、式が始まった。大本堂内には、いっぱいの僧侶檀信徒が参列し、儀式を祝った。
晋山式法要前の十三時すぎからは、龍口寺の道路に面している所に「仁王門」があり、平日にも関わらず、地元の纏講中、「片瀬睦会」三十~四十名がこのお祝いに集った。先頭には纏を威勢よく振りながらその後には太鼓の音、笛の音、鐘の音を境内・片瀬の街に響きさせながら行列を作り、大本堂に向かって進む、その後に式衆がつらなった。式中においては、菅野日彰管長猊下が挨拶をされ、本間日恩猊下には約十九年間の功績に感謝を述べられ、鈴木日沾猊下にはお祝いの言葉とこれから頼みますよと述べられた。日沾猊下の挨拶では「今後、護持発展のために精進してまいります」と挨拶された。