全国の通信記事
2020年3月29日号
愛媛 新型コロナウイルス早期終息の祈祷会
【愛媛】3月29日、四国中央市経王寺(八竹光一住職)にて新型コロナウイルスの感染拡大防止を祈念した祈祷会を行った。
毎年、愛媛県東予地区では「交通安全大祈祷会」、「檀信徒信行の集い」を教師と檀信徒、寺族などを合わせ約100人以上で盛大に行っている。異体同心の地涌の菩薩である近隣寺院の檀信徒が心をひとつにお題目を唱えるかけがえのない行事であったが、今年は不要不急の外出自粛要請が出されている中、やむなく中止し、今回の祈祷会を行った。
法要中、コロナウイルス感染の拡大による死亡の恐怖、外出自粛による経済の不況などの終息、並びに国民の安穏を静かに祈った。
長野・思い出詰まった人形供養
【長野】長野県日蓮宗青年会(小島一洋会長)は令和二年三月二十九日(日)長野県上田市 長光寺において「人形お焚き上げ供養会」を開催した。県内外から、思い出の詰まった人形・子どもたちの健やかな成長を願われ、役目を終えた人形・ぬいぐるみ等が本堂の御宝前いっぱいに寄せられ、僧侶が読経し供養された。
当初、供養会は檀信徒とともに営まれる予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を考慮して規模を大幅に縮小し、檀信徒の入場を取りやめ、僧侶の参加人数も制限して行われた。
小島会長は、「供養会自体を中止することも考えたが、お人形に込められた思いを供養してほしいという気持ちはとても尊いもの。規模は縮小したが、精一杯の気持ちを込めてその使命を終結させることを考えた。」と開催への想いを話した。 今回の供養会で納められたお布施は、昨年の台風19号で被害を受けた県内自治体へ寄付を行う。
2020年3月23日号
愛媛 松山市法善寺開創450年祭
【愛媛】3月23日(月)、法善寺(愛媛県松山市北条辻1358?2)にて開創450年祭並びに久遠堂落慶式・春季彼岸会法要が営まれた。
開創元亀元(1570)年である法善寺が開かれてから、今年で450年。春のお彼岸とあわせて記念事業である永代供養堂の久遠堂の落慶式を行い、この久遠堂に檀信徒のしたためた写経を納めた。
はじめに、本堂にて日蓮宗総本山身延山久遠寺の祝辞が披露された。法要では、檀信徒と共に読経・お題目をお唱えし、日頃無事に過ごさせている事をご先祖様に感謝し、私たち自身がこの世(此岸)から仏様の世界(彼岸)へと、渡るための仏道修行を誓った。
法要が終わると、清正公堂前にて、渡部公典氏、渡部圭三氏ら上難波有志による伊予万歳の柱揃えの奉納が行われ、その後、久遠堂の落慶式・特別祈祷が行われた。
伊予万歳は、文化文政時代に地方行事として正月行事から村の神社仏閣などの祭礼や縁日で催されることとなったものが元になったものである。それが後に、人形浄瑠璃や歌舞伎の影響を受けて、語りや小唄を取り入れられた。芸題も三番叟、柱揃え、豊年踊り、各地の悲恋物語など多く数えられ、現在なお愛好者の集まりでもって、北条地方の郷土芸能として色濃く残っている。
伊予万歳の柱揃えを終えると、法華和讃の奉納、久遠堂の落慶式が行われ、読経中に焼香をされた檀信徒は、静かに合掌し、礼拝されていた。
最後に、日蓮聖人御尊像前にて、全員で合掌、お題目をお唱えした。村口泰則住職より「本日はお参り有難うございました。」