全国の通信記事
2023年3月11日号
青森・東日本大震災13回忌慰霊供養
【青森】3月11日、外ヶ浜町 聞法寺(工藤堯愼住職)に於いて「東日本大震災慰霊 第十三回忌読経供養・天晴地明祈祷法要」が木立知孝修法師会会長導師のもと、各会教師・聞法寺総代・役員のご協力を得て執り行われた。
挨拶で木立会長は「修法師会では、東日本大震災の翌年より犠牲者一霊に寿量品一巻の功徳を捧げる願行を続け、「1万9千132巻」の巻数経功徳を、平成31年3月の結願法要にて納めさせていただいた。今後も読誦唱題を震災犠牲者の御魂に届けて参ります」と述べられた。
法要後、海岸散華供養のため、目的地の海岸まで全出仕僧が唱題行脚。海岸に到着し一読後、水に溶ける
白鳥の折り紙と桜花の散華を風に乗せて舞わせた。
春彼岸を望む陽光を前に、仏天に舞った散華に慰霊の想いをのせ、大音声でお題目を唱えた。
2022年5月24日号
青森・日蓮聖人降誕800年慶讃青森管区記念法要を誕生寺で開催
【青森】宗務所(秋田堯瑛所長)は5月24日、教師と寺族合わせて21名が千葉県誕生寺を参拝し、宗祖降誕800年慶讃東北教区大会円成奉告青森管区記念法要を行った。当初は当管区の宗務所団参に併催して行われる予定だったが、新型コロナウイルス対策のため檀信徒の参加を見送り、最少人数で行うことにした。
導師委嘱の儀の後、法要に入った。式中では「日の本の安房の長狭の小湊に誕生なされし高祖日蓮、不退転妙法伝えて800年ご降誕を祝う嬉しさ、み仏は霊山浄土を築けよと本化上行祖師に託せり、世も人も宗祖降誕800年祝いて進め皆帰妙法」と日蓮聖人降誕800年慶讃和讃を皆で奉唱しお祝いした。秋田所長は慶讃文にて、コロナ禍により延び延びになっていた東北教区大会を昨年9月5日に無事に円成できたこと、更には規模を縮小せざるを得なかったがリモートにより後世につながる大会になったことなどを奉告した。蘇生の誓いでは寺族を代表して弘前市法立寺(小野泰幹住職)寺庭夫人の小野文さんが更なる法華経弘通を誓った。
なお前日は清澄寺を参拝し、旭が森でご来光を拝んだ。参加者の一人は「参拝は3度目だが、今回ほど美しいご来光は初めてだ」と感激していた。
2021年8月28日号
青森 外ヶ浜町聞法寺で本堂落慶と入退寺式
【青森】外ヶ浜町聞法寺で8月28日、大本堂落慶並びに入退寺式が行われ、感染症対策が講じられた中、僧侶檀信徒約280名が参列した。
大本堂新築は宗祖降誕800年を慶讃事業として平成30年5月27日に地鎮式が執り行われて進められてきたものである。間口6間、奥行12間の大本堂は、外陣天井いっぱいに京屋伊助杉山正氏による聞法龍王神が描かれている。
落慶入魂の御宝前修法では、日蓮宗青森県修法師会長木立知孝修法導師のもと修法師8名により開眼入魂の修法祈祷が行われた。
引き続き、第六世工藤堯幸師が御宝前に向かって慶讃文を言上。新本堂建立の発願から法灯継承に託す想いが読み上げられると、参列者の中には涙ぐむ者もいた。
副干与である田端義宏師(鯵ヶ沢町永昌寺住職)から住職認証の辞令が伝達された後、工藤堯幸師から第七世工藤堯慎師へ払子並びに過去帳が手渡され、法灯継承となった。
ここからは工藤堯慎師に導師が代わり、参列者へ修法祈祷を行った。工藤堯慎師の気迫のこもった声が大本堂内に響きわたり、その姿に再度、涙する参列者が見られた。
日蓮宗加行所正傅師をつとめ、また長年に亘って修法祈祷により多数の檀信徒未信徒を教化してきた第六世工藤堯幸師に、日蓮宗全国修法師会連合会からの修法歴五十年表彰が、木立知孝青森県修法師会会長から伝達された。なお、初行から共に荒行を重ねてきた小山威光師(大鰐町妙徳寺住職)も併せて表彰されている。
続いて、大本堂新築に当たり多大な協力をした檀信徒へ、感謝状の贈呈と本願人たすきの授与が第七世工藤堯慎師よりなされた。檀信徒を代表して最上一護持会会長は、第六世工藤堯幸師の教導に対する感謝と新住職を支えて聞法寺の益々の発展に檀信徒一同、力を合わせていくことを力強く語った。
結びの第七世工藤堯慎師の挨拶では、来賓寺院に対し、幼少期よりの関わりの中での思い出やエピソードを交えた御礼の言葉と、檀信徒に対して聞法寺が益々隆昌させる決意が述べられた。この挨拶を聴いた檀信徒からは「お上人さんひとりひとりに対して、笑いもあるお礼の言葉が忘れられない。感謝する姿が印象的だった。私たち檀信徒ひとりひとりを、これからも大切にしてもらえる気持ちが伝わってきた。」と話していた。