全国の通信記事
2017年9月30日号
福井北 奥野文啓君の得度式
【福井北】九月三十日に晴れて得度式を迎えた小学五年生の奥野文啓(のりあき)君。父の奥野文長師(福井市石場山妙国寺住職)から、「仏さまへのお供え物をお下げする時は、お題目十遍お唱えして「頂戴します」と言って頂きなさい。」と教えられ、自然と得度の決心がついたという。無事終わると、「緊張したけど、大きな声が出せてよかった。」とほっとした様子だった。
千葉東 匝瑳市妙印寺第二十七世瑞光院日修上人本葬
【千葉東】平成二十九年九月三十日十一時より、片子山、第二十七世藤井教戒(世壽六十二歳)こと瑞光院日修上人の本葬儀が、本山堀之内妙法寺貫首山田日潮猊下の大導師により厳修された。藤井教戒上人は平成二十九年五月三日急に遷化され、檀信徒と近隣寺院驚きのうち、五月九日密葬儀を営んだ。
藤井上人は長く教職に就きながら妙印寺の法務を勤め、昨年春退職後、檀信徒教化に邁進しようとした矢先、体調を崩してしまった。後身の指導を心掛け、弟子を本山堀之内妙法寺に随身させ、昨年八月に度牒書類を宗務所に提出した。ところが、書類に不備があり返送され、体調が思わしく無かった為か、再提出できずっとそのままとなってしまった。書類の控えが宗務所に残されており、宗務所長から挨拶の折参列者にお披露目された。そのような事情により、本山堀之内妙法寺の上人が代わりの師匠となり、僧侶になれるよう指導する事になっていた。妙印寺の法務は遺弟が度牒も受けていないため、近隣寺院の長谷川雄一(朗生寺住職)が兼務し、本葬の段取りも行なった。無事、妙印寺歴代廟に埋葬され、親族関係者一同ホッとしていた。
石川2 インド・ブッダガヤ大菩提寺住職来山記念法要
【石川2】9月30日午後3時よりに石川県羽咋市の本山妙成寺(駒野日高貫首)にて、「インド・ブッダガヤ大菩提寺住職来山記念法要」が厳かに執り行われた。管内教師出仕のもと、切散華や、十方礼佛など声明を主体とした法要を行い、インドで生まれた仏教がいかに日本に伝わり、石川県という地で根付いているかを伝えた。式の最後には、大菩提寺住職ビック・シャリンダー師の読経による法味言上も営まれ、参拝者からは感動したとの声も多く上がった。締めに駒野貫首は「遠くインドから、わざわざこの石川県まで来て頂いたことが、非常にありがたく、約700年の歴史の中でも初めての事ではないかと思います。これを機に益々、仏教が、ここ妙成寺が発展していくことを願っています。」と述べた。