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2022年4月30日号
三重 日蓮聖人降誕800年慶讃大会
【三重】日蓮宗三重県宗務所(三重県四日市市妙延寺内)主催による日蓮聖人降誕800年慶讃大会が4月30日、三重県伊勢市のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢にて開催された。
毎年この時期に三重県では、三重県寺院の僧侶が総出仕し、檀信徒を招き、立正平和祈願会が開催されるが、新型コロナウイルス感染対策として、昨年、一昨年は規模を縮小して僧侶のみでおこなわれた。
今回は2年ぶりに檀信徒を招いて開催され、集まった檀信徒約80名と共に日蓮聖人降誕800年を祝った。
法要に先立って、身延山久遠寺共栄部浜島典彦上人による『降誕から立教開宗の意義を考える』と題しての日蓮聖人降誕800年記念講話がおこなわれた。
久遠寺の共栄部長を務める浜島上人はコロナ禍での身延山の現状を説明。
講話では「法華経を信じる人は日蓮聖人の生き様のように正しい判断をし行じていかなければならない」と述べられた。
記念講話の後、三重県内の僧侶一同に出座しての日蓮聖人降誕800年慶讃大会が厳修され、僧侶・檀信徒が一つとなって読誦唱題と修法をおこない、日蓮聖人への慶讃と平和への祈りを捧げた。
閉会式では日蓮宗三重県宗務所所長髙島行勝上人が挨拶の中で、今回初お披露目だった日蓮聖人800年慶讃事業として制作された臨滅度時本尊を説明。参加した檀信徒にこの機会によくご覧になっていただきたいと述べられた。
最後に地元寺院を代表して松阪市法久寺住職浅井教幸上人が、今回このような時世の中開催できたこと、開催にあたり準備してきた僧侶・参加された檀信徒へ謝辞を述べられた。
毎年参加しているという檀信徒の1人は「2年間参加できなかったけれど、今回お上人方のお経をいただいて、一緒にお題目をお唱えできて嬉しかった」と笑顔で帰路についた。
山梨4 第六組檀信徒協議会総会
【山梨4】四月三十日、令和四年度山梨県第四部第六組檀信徒協議会総会が、第四部宗務所会議室にて行われた。新型コロナウイルス感染予防として各寺院檀信徒二名までという制限の中、約三十人が集まり昨年度の事業報告・会計報告、今年度の事業計画・会計予算などを審議した。
三井兵部会長(本妙寺檀信徒)は「これまでコロナ禍の中で様々な事業ができていなかったが、これからは感染対策を徹底しながら積極的に活動を行っていきたい。」と決意を述べた。
宗務所長松永直樹師からは「日本では新型コロナウイルスの終息が見えず、世界に目を向ければロシアのウクライナ侵攻など一日も早く平和な日常を取り戻せるよう願う状況であるが、六組の檀協も三井会長を中心に、祈りの日唱題行脚、総登詣事業の実施等、檀信徒協議会会則に則って事業を推進されていることに敬意を表したい。」と挨拶があった。
総会の中では身延山門前町恵風会の望月敦古さん(山田屋旅館女将)が「凛と咲く蓮の花の如く」というテーマで身延山の門前町に嫁いだ自身の信仰について語り、また祖山に足を運んでもらえるようにという願いが伝わる講演となった。
2022年4月29日号
福井北・真浄寺で大法要 ~山の中のお寺にお題目響く~
【福井北】四月二十九日、福井市上一光(かみいかり)町真浄寺(竹田法英住職)で宗祖御誕生八百年慶讃法要が営まれ、檀信徒約五十名が参詣した。同寺では記念事業として本堂内壁、外壁、山号額の補修塗装、庫裡の一部補修を行い、その締めくくりの法要となった。
法要では御宝前法楽に続き、檀信徒の女子学生三名が振袖姿で献供を行い、法要を彩った。挨拶で竹田住職は「宗祖のご生涯に感動して出家得度し、住職となって五十年が経ちました。過疎と言われて久しいこの集落ですが、こうしてこのお寺があって護持と大法要ができているということは、この集落にそれだけの力があるということ。心より感謝申し上げたい。」と述べた。
福井北布教師会長奥野文長師(石場妙国寺住職)の法話の後、総代山本義雄氏が「自他共に安らか、穏やかになるお題目の教えをこれからもこのお寺で守っていきたい。」と謝辞を述べ、円成となった。