全国の通信記事
2019年11月30日号
福井中 第17回 和讃講習会
【福井中】11月30日、福井県中部和讃振興会(落井良孝会長)は越前市・妙国寺(花島常善住職)にて、第17回 和讃講習会を開催し檀信徒70名が参加した。ここ数年、講習会では妙法蓮華経和讃を行っていたが、今年は来年、管内で行われる宗祖800年の慶讃法要に向けての「御降誕和讃」の講習会となった。講習会では参加者と共に太鼓の叩き方、リズム、歌詞の読み方など、初めの方にもわかるように一から御降誕和讃の練習を行った。そののちに、御降誕和讃の歌詞を説明し、口も体も心も御降誕について研鑽に励んだ。最後に閉会式では当日研鑽した和讃を奉詠し、宗祖に報恩の誠をささげた。毎年参加されている方からは、「いつもと違う和讃で難しかったが、来年の管内法要にむけて和讃を練習していきたい」と話し、さらなる精進を誓った。
愛知尾張 あま市圓行寺法燈継承入退寺
【愛知尾張】あま市圓行寺に於いて11月30日、法燈継承入退寺式が行われた。第25世安藤晴雄上人より第26世安藤恒允上人へ払子が継承され、関係僧侶、檀信徒、稚児行列参加者併せて約300名が前住職の慰労と新住職誕生の祝いに駆けつけた。
雲一つない晴天が広がる当日、新住職恒允上人は、総代とお手伝いの僧侶、約60名のお稚児さんと共に練り行列にて圓行寺へ入った。入堂した新住職導師の元、稚児育成祈願法要が営まれ、千田椋大君と玉谷莉乙ちゃんによる献華、稲垣志龍君と稲垣柚吏亜ちゃんによる天童祭文が御宝前にて奉納され、後の法燈継承式に華を添えた。午後一時半より玄中山圓行寺本堂に於いて法燈継承入退寺式が厳かに執り行われ、第25世晴雄上人より第26世恒允上人へ払子授与、新住職から奉告文が読み上げられ、滞りなく法要が修められた。新住職は謝辞で、「この度、縁あって第26世の法燈を継承する運びとなりましたが、伝統の重さに比べ自らの浅学非才を思いますと忸怩たるものが御座います。しかしながらこれよりは仏祖三宝並びに檀信徒諸々霊の供養に尽くし法燈護寺と寺門広隆、来たる日蓮聖人御降誕800年に向けて御題目弘通妙法流布に邁進して参る所存であります」と決意を述べられた。また筆頭総代の安藤博己様からは前住職に感謝を述べられ、新住職には共に圓行寺を盛り上げていくよう檀信徒に呼びかけられた。
名古屋・名東区常楽寺で本堂・客殿の落慶法要
【愛知名古屋】11月30日、名東区常楽寺(中村眞乗住職)で日蓮聖人降誕八百年慶讃 常楽院日経上人第四百遠忌御報恩事業として本堂・客殿の落慶法要が執り行われ、僧侶・檀信徒・寺族など総勢100人が参列した。法要に先立って約30人の稚児行列を行い、近隣よりお題目を唱えながら本堂まで練り歩いたのち、落慶法要が厳修された。落慶法要では、体調不良で欠席された檀家総代である豊田章一郎氏の代理で豊田章男氏に表彰状が授与された。
その後、名古屋市宗務所長 天野行淳師や顕本法華宗総本山妙満寺管長 大川日仰猊下の祝辞に続き、謝辞にたった中村眞乗住職は
「空襲で焼失して以来七十年、原田上人以来四代にわたる悲願であった本堂再建が豊田家の皆様、檀信徒の皆様、中村社寺を含め、多くの関係者皆様のおかげをもちまして達成できました。今後、さらに精進し寺檀和合、異体同心をもって三宝に給仕し、宗門興隆、日什門流興隆に努めていきます」と挨拶さした。
三年にわたる再建事業の末に完成した本堂を見た檀信徒からは、お祝いの言葉と共に、「綺麗な本堂でお参りできて本当に嬉しい」と喜びの声が上がっていた。