全国の通信記事
2021年10月29日号
山梨3 管区大会降誕800年記念慶讃法要
【山梨3】令和三年十月二十九日、山梨県第三部宗務所主催、宗祖日蓮聖人御降誕八〇〇年慶讃法要が桃源文化会館を会場に開催され、一三〇名が参加した。本来は昨年十一月に開催を予定していたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、今回の開催となった。開式にあたり山梨県第三部宗務所岡本正富所長より「日蓮聖人御降誕八百年という五十年に一度の記念すべき年に、このような慶讃法要を行えることを嬉しく思います。コロナ禍により規模を縮小しての開催となりましたが、嵐圭史先生の講演と管区内の僧侶による法要をお楽しみください」と挨拶があった。まずはじめに、嵐圭史先生により「日蓮さまのお心に聴こう」の演題のもと、ひとり語りが行われた。熱の籠ったひとり語りに参加者は感激し、聴き入っていた。その後、導師に岡本正富所長、副導師に村上通明声明師会長、安藤顗雄修法師会長、中村義恵社教会長、柏原啓修布教師会長、式衆に声明師会員、修法師会員参列により慶讃法要が行われた。式では「高祖讃」を奉納し宗祖御降誕へ報恩の声明を捧げた。また慶讃文で岡本所長は「我らが慶讃の微衷を領納し、威神の力を現じて、加被を垂れ、立正安国・お題目結縁運動を魔事魔障なく円成なさしめ、一天四海皆帰妙法の本願を成就せしめ給わんことを。」と言上した。
石川1 社教会がフードバンクに食品寄付
【石川1】10月29日、社会教化事業協会の会員よってフードバンクに食品が手渡された。
コロナ禍をきっかけに、会員が日蓮宗教師として何か出来ることはないかと協議し、社会問題となっているフードロスに目を向けた。
フードロスとは、売れ残りや食べ残し、期限切れなど、本来は食べることができたはずの食品が廃棄されることをいい、世界で大きな問題となっている。農林水産省によると、日本では年間600万t(平成30年度推計値)ものフードロスがあり、日本人1人当たりの量は1年で約47kg。これは日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になるそうだ。
簡単に解決できる問題ではないが、出来ることから始めようと、余っている食品等を我々でフードバンクに寄付することができないかと管内寺院に呼びかけた。
フードバンクとは、廃棄されそうな食品を集め、子ども食堂や貧困世帯などの支援を必要とする方々に配布する、社会福祉団体の事である。
ある寺院は「これまで消費しきれないこともあったものが、誰かの助けになるのであれば、大変ありがたいことだ。」と食品を提供した。
今回は、10月12日から26日までの期間に限定して食品を集めたが、今後も社会状況を鑑みながら活動していきたい考えであるとのことだ。
2021年10月28日号
京都1 第37回近畿教区檀信徒研修道場
【近畿教区】10月28日から29日の1泊2日、京都市上京区 本山 立本寺で、日蓮宗近畿教区 主催の「第37回近畿教区檀信徒研修道場~心のワクチン 日蓮らしくを私らしくへ~(日蓮大聖人のお言葉に触れるシリーズ③安房・下総遍 )」が開催され、24名の道場生が参加した。
昨年はコロナ禍により中止となった。今年は開催関係者や参加者が2週間前から体調チェックを行い、当日の宿泊をホテルの個室にする等、徹底した感染対策を講じ、開催の運びとなった。
場では、日蓮聖人が晩年に認められたお手紙を中心に講師陣による解説が行われ、熱心にメモをとる参加者の姿があった。今回2回目の参加の男性は、「予防も対策も出来ているのでコロナの不安はない。たくさんの話が聞けて大変有難い」と語った。
閉校式では、今回で3度目の主任講師を務められた新間智孝師が、報恩抄になぞらえて「極楽百年の修行は穢土のこの二日間の修行の功徳にも及ばない。それだけ参加者の皆さんは、良いご修行をされた。これから先も精進して頂きたい」と参加者に力強く語られた。