全国の通信記事
2021年12月27日号
兵庫東 絵本「アンジャリ」を出版
【兵庫東】兵庫県東部管区による宗祖御降誕800年の慶讃事業として絵本「アンジャリ」が出版された。アンジャリとはインドの言葉で「合掌」の意味である。その作画をされたのが神戸市 本壽寺の檀信徒で絵画作家のNORITAMAさんである。NORITAMAさんは信仰熱心な家庭に育ち、親と一緒にお寺にお参りし、お手伝いをする中で学んだ「感謝」の心を伝えたいという想いで作画したと語る。また今回の絵本には様々な生き物を登場させ、そして言葉を少なくしたという。それは親と子が一緒に絵本を見る中で、それぞれの家庭が大切にしている「感謝」のカタチをそれぞれの言葉で伝えやすい余白を残す為だという。この絵本を通じた親子の時間によって、合掌し、感謝をするという心が子どもたちに育まれて欲しいと語った。尚、この絵本「アンジャリ」は日蓮宗新聞社を通じて全国に販売されている。そして今回絵本の展示も含めた個展が神戸市のブッカートカフェにて12月1日より28日まで開催された。また寺院での絵本原画展も今後予定している。
2021年12月26日号
神奈川3 小田原市蓮華寺で学習支援企画
【神奈川3】12月26日(日)、小田原市蓮華寺(羽田鳳照住職)にて「学びや はちす」と題した地域コミュニティ組織との共催での学習支援企画が開催された。
感染症対策を講じ、密集を避けるために午後1時から午後4時まで「出入り自由」という参加方法とし、延べ30名の子どもたちが参加した。
今回スタッフとして地元自治会の役員・民生委員や現役小学校教師・塾講師・エンジニアなどが子どもたちへの勉強の指導者として参加した。
客殿を主会場とし、「宿題・勉強を一緒にやろう」「自分だけのお守りを作ってみよう」「駄菓子屋さんで遊ぼう」という3種類の企画を準備し、子どもたちは各々時間いっぱいまで楽しく過ごしている姿がみられた。
特に出張駄菓子屋には子どもはもちろんのこと、送迎に訪れた保護者もたくさん並べられた駄菓子に懐かしさを感じ、親子で楽しそうに会話をする姿が印象的だった。
企画立案者の羽田鳳竜副住職は「地元地域コミュニティ組織との共催ということもあり
、企画趣旨に賛同を得ることができ、スタッフとしてたくさんの方々にお力添えいただいた。様々なご縁が繋がり只々感謝の気持ちしかない。今回立案のきっかけは『子どもの学力格差』であったが、関係各所と様々な打合せをするなかで、家と学校以外の“集
い場”が少ないという課題が浮き彫りとなり、今般の企画となった。一回目の開催ではあるが、今後お寺が子どもたちや周辺地域のなかで「第三の居場所」としての役目を担える可能性があることを改めて感じた。今後も継続的に賛同者とともに地道に活動していきたい」と語った。
保護者からは「冬休みが始まったばかり子どもたちにとって冬の楽しい思い出の一つになったら嬉しい」との感想もあった。
2021年12月23日号
東京西・新宿区清隆寺で、一塔両尊佛像、諸天善神開眼・奉告式
【東京西】幕臣勝海舟の菩提寺として知られる新宿区清隆寺で12月23日、「一塔両尊佛像・諸天善神開眼並び墓地完成報告式」が午前10時と午後2時の二座に分けて行われ、僧侶檀信徒あわせて100名以上が参加した。
林重仁住職は、平成23年に同寺に入り同26年に法灯を継承する中で、先代清隆師より戦争で同寺の全てが焼失し復興を志したが体調が思わしくなく思うような活動ができないとの話しを聞き、自身でできることを模索。ある時、京都を訪れ大本山本圀寺、妙顕寺を参拝した折りに、御本尊・御仏像に接し「聖人がお弟子に望んだものはこれではないか」と強く心を打たれ、自身がすべきことを確信し一塔両尊佛像の造立を発願した。事業は試行錯誤しながらも、部材の重要性を考慮、熟練仏師とのご縁などもあり無事開眼することとなり、併せて境内墓地整備事業も完了しその報告式も行われた。重仁師はこの後、報恩感謝ほかを祈念する法華経一部八巻写経納経活動を計画している。