全国の通信記事
2023年1月31日号
福岡 福岡組「お題目のつどい」
【福岡】福岡組(本田元秀副長)は1月31日、福岡市日蓮聖人銅像護持教会(立野良顕主管)においてコロナ禍により3年ぶりに「お題目のつどい」を檀信徒約60名と共に開催した。
例年、3月に行われていた行事であったが本年は寒行と合同で1月31日に行われた。
3年ぶりに福岡組お題目のつどいとして、法要・修法を執り行った。
法要後、熊本県日感寺の塩田和香上人による講話「いのちの彩り」が行われた。
「コロナ禍で、人のために自分は何ができるだろうかと手を差し伸べる気持ち「慈悲の心」これこそが仏様の心です。慈しみの心で美しく今その時を命の彩り豊かに生き生きと生きる、これが法華経お題目の教えでございます。1人でも多くの方がお題目と出会われる事ができるよう、縁結びのお働きをしていただければと思います。」と話された。
その後、例年の寒行で行われていた福引が行われた。この日のために、福岡組寺院と檀信徒協議会で準備し盛大に行われた。檀信徒からは「コロナ禍で失われかけていた沢山の笑顔を見ることが出来て今日は来てよかったです。また来年も来ます。」との声もあった。
最後に福岡組副長の本田元秀副長から閉式の挨拶があり「3年ぶりに無事に行うことが出来ました。また来年からも続けてまいりますのでぜひ皆様健康に留意してご参拝ください。」と挨拶され閉式となった。
2023年1月29日号
神奈川3 教師研修会
【神奈川3】1月29日(日)平塚市ホテルサンライフガーデンで、令和4年度、神奈川県第三部宗務所(山﨑浩道所長)主催の教師研修会が行われた。
今年度は教化センターが担当となり、午後2時から開始。横浜市妙法寺の久住謙昭住職、東京都国立市一妙寺の赤澤貞槙住職を講師に迎え、30名ほどの僧侶が出席の下、「ゆるやかなご縁から檀信徒へ」というテーマの研修会が開催された。
久住師は檀家制度とは異なる、信徒との新しいお付き合いの形としての「会員制度」を紹介。同寺では、既存の檀家以外に3つの会員の形態を設ける。月一の読経・法話会のお知らせが届く「浄心道場会員」、年2回の寺報が届く「お便り会員」、年4回の寺報が届き年会費を納める「妙法寺会員」だ。信徒はお寺との心地よい距離感を検討の上、自ら好みの形態を選択することができる。会員数は順調に増え、法事の実施率も檀家に近づいてきたという。
赤澤師は宗門で初めての国内開教師として、無縁の地でいかに信徒を増やしていったかを講演した。布教をする中で気付いたことは、どんな人でも自分の話を聞いて欲しいという願いを持っているということ。お寺に来る人を「自尊心が満たされたいという空腹を抱えた人」と見なし、自分の話を抑えて積極的に相手の話を聞くことに努めた。また、仏事では相手の記憶へ残ることを意識し、一連の儀礼が物語として伝わるように心がけているという。講演の最後には、現代の話言葉で故人へ語りかけるようなオリジナリティの高い引導文を披露した。
講演後は予定時間いっぱいまで熱のこもった質疑応答が交わされ、研修会は盛況に終わった。
大阪市・海照山正蓮寺 法燈継承式・一周忌・偲ぶ会
【大阪市】大阪市此花区正蓮寺で1月29日、奥邨正道師の法燈継承式と、昨年1月26日に遷化された第26世奥邨正寬上人(端正院日鳳上人)の一周忌法要が行われ、管内外より多数の僧侶檀信徒が参列した。法燈継承式では新住職の宗立学寮時代の恩師である日蓮宗管長菅野日彰師が祝辞で、新住職の宗立学寮時代のエピソードを披露し、個性を大事に今後益々の精進をと激励した。正道師は謝辞で各聖からの祝辞激励を受け、今後の精進を誓うと共に益々の力添えをお願いした。
引き続き奥邨正道新住職を導師に、第26世奥邨正寬上人の一周忌法要が厳修された。奥邨正寬上人は昭和53年に同寺の住職に就任し、昭和59年より宗会議員を務め、平成5年より一期4年、日蓮宗宗務総長を務めた。平成12年には大本山清澄寺別當に就任等数々の要職を歴任。平成27年大僧正に昇叙された。一方、地域社会においては保護司や調停委員を勤め、瑞寳雙光章を受章されるなど、地域社会に貢献してきた。
一周忌の後、市内のホテルで「偲ぶ会」が開かれ、全国各地からの多数の僧侶が参加して、先代住職の遺徳を称え偲んだ。