全国の通信記事
2020年6月30日号
京都1 訃報・伏見区本教寺第29世佐藤信善上人
【京都1】京都市伏見区本教寺第29世、広島県水呑町妙顕寺第43世 佐藤信善(至妙院日渕)上人が6月30日御遷化された。世寿89歳。
7月3日、午前10時より本教寺に於て本葬儀が、及川日周師(大本山妙顕寺貫首)を導師に営まれ、佐藤上人の遺徳を偲び僧侶、檀信徒等多くの参列者が訪れ増円妙道を祈念した。
佐藤師は、昭和7年生まれ。昭和36年8月、京都市伏見区本教寺第29世住職に就任。平成4年2月には広島県水呑町妙顕寺第43世就任。住職歴46年、法臈76年。
昭和46年からは、本教寺第一会館、第二会館、客殿、庫裡の新築工事、境内地整備に尽力した。特には、本教寺会館の活用は地域社会の芸術、文化、教養発展、社会貢献、社会浄化活動の中心として維持された。
本教寺、妙顕寺住職就任後は、檀信徒の篤信を受け寺門丹精・寺檀和融に精進する。
宗内では、宗務所参事、社会教導師等を歴任。宗外では保護司を務めた。
閉式に際し、佐藤文則住職より、師父信善上人に賜りましたご厚情への深い感謝と、沢山の檀信徒の皆様に参列いただいた事へのお礼が述べられた。
埼玉 常住寺・感應寺合同霊跡参拝
【埼玉】川口市の常住寺(濱田衞文住職)・感應寺(石黒淳明住職)は、合同で6月30日に鎌倉霊跡参拝を開催し、片瀬龍口寺と比企谷妙本寺を参拝した。この参拝は、もともと埼玉県布教師会主催で「日蓮聖人降誕800年慶讃・龍口法難750年報恩事業」として計画準備していた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったが、それでも参拝を希望する2ヵ寺檀信徒20人とともに感染予防につとめながら日蓮聖人のご法難、死身求法のご弘通を偲んだ。「少し不安はあったが、記念する年にご霊跡にて貫首様のお開帳、ご法話をいただくことができ忘れられない参拝となった。ますます信行に励みたい」との感想が聞かれた。
秋田 訃報・分銅瑞泉師
【秋田】分銅瑞泉師(秋田県五城目町宗延寺第26世)6月30日遷化、世寿88歳。法号は和光院日優上人。本葬儀は7月11日に柴田寛彦師(能代市本澄寺住職)を導師に営まれる。
分銅上人は、母校五城目高校にて国語の教鞭を取り、地元の方との交流も深かった。また昭和46年からは、長らく池上本門寺に勤務し執事を務められ、平成14年6月16日に宗延寺第26世の法灯を継承された。
これまで宗延寺入口の掲示板には、月毎に瑞泉上人自らが作成した掲示物が貼られてきた。温かみのある言葉や文字と、季節を感じさせるイラストは柔らかなタッチで描かれており、毎回楽しみにしている地域の方も多かった。感謝の心を大切にし、多くの人に気遣いを忘れない方で、宗門内外の人に慕われていた。