全国の通信記事
2024年1月31日号
新潟西・長岡市寺泊で7日間の寒修行行脚
【新潟西】長岡市寺泊で1月25日から31日までの7日間寒修行行脚が行われた。この寒行は法福寺により毎年開催され歴史は古く始まりは定かではないが、地域の冬の夜の風物詩となっている。
最終日の31日は約10名ほどが法福寺境外堂の祖師堂に集まり1時間ほど町中を唱題行脚した。行脚終了後の懇親会では7日間の労をねぎらい、和やかな雰囲気の中で参加者は親睦を深めた。
今回で通算50日参加の表彰をされた同市の小熊英樹さん(51)は「住職に誘われたのがきっかけで参加するようになった、実際に行脚してみると自分が思った以上に地域の人たちに愛されている活動だと感じた。町の人の温かさがありがたい。」と笑顔を見せ「次は100日を目指したい」と意気込みを語ってくれた。
法福寺の海津武尚住職は「宗祖縁の地を毎年行脚させて頂いている。この上ない喜びです。」とお祖師様に向かい手を合わせ深く頭を垂れた。
2024年1月30日号
山梨3 総代研修会
【山梨三】檀信徒協議会(金丸忠仁会長)は1月30日、南アルプス市飯野「桃源文化会館」を会場に「総代研修会」を開催し、管内寺院総代92名がこの研修会に出席した。
長野県伊那市遠照寺住職、松井教一師により『私の出会った仏さま』という演題のもと人生で仏縁により出会った方との関わりを交えながら講演を行った。
法華道―長野県富士見町若宮で甲州街道から分かれ、入笠山東山腹を登り大阿原湿原―仏平峠―荊口―山室を通って伊那市長谷、非持に至る全長22キロの道は平安時代以来甲斐の国と信州高遠を最短で結ぶ重要な道で、この道を通して法華経・日蓮宗が伝えられたことから「法華道」と呼ばれてきた。
しかしこの法華道は道が見えないほど荒廃していたが、その実態に心を痛め、定年後法華道の復興を思い立ち唯ひとりで整備をはじめたのが北原厚さんであった。
北原氏は法華道のある芝平出身で幼き頃より信仰の厚い家族とともにお題目の中で生きてきた。
自身の信仰する法華経・お題目に縁のある道の復興を自身の使命とし、全身全霊で法華道の復興に取り組み、毎日毎日笹薮を刈り続け、10年間かけて整備した。
とにかく法華道を残したい。その想いだけだったという。
現在ではトレッキングコースとして全国から登山客が訪れている。
ひとりの法華経・お題目への想い、故郷への想いが仏縁となって、法華道は未来に語り継がれ、歩き続けられるだろう。
参加者の中には「春になったら山梨と長野の法華経信仰を繋いできた法華道を歩いてみたい」と話す方もいた。
法華経の縁はいろんな形で繋がれていくのだろう。
和歌山 能登半島地震募金活動
【和歌山】和歌山県教化センターは令和6年1月1日に発災した能登半島地震に対し、1月30日にJR和歌山駅前にて募金活動を行った。被災地の現状がわかる程度の写真を貼り出し、『いのちに合掌』の幟を立て募金箱を持った。朝と夜二回に分けて行われて有志の僧侶10名が参加した。通勤通学の時間帯であった為、サラリーマンや学生など多くの人が募金に協力してくれた。また、袈裟をかけた僧侶に対し合掌する人の姿も見受けられた。およそ4時間で合計39,396円が集まった。集められた支援金は広く被災地に活用していただけるよう送金先を考慮し手配されることとなった。