全国の通信記事
2021年6月30日号
千葉東 祈願読誦会
【千葉東】6月30日午後3時より、多古町妙興寺(冨永観瑞住職代務)に於いて自然災害復興並びに新型コロナウイルス感染拡大早期終息祈願読誦会が行われた。管内修法師会(三谷恵乗会長)会員をはじめ20名の僧侶が参加した。例年通り、自然災害物故者の慰霊と被災地の早期復興祈念をし、さらに新型コロナウイルス感染拡大の早期終息もあわせて祈願した。一座目は冨永住職導師のもと総要品を読誦。二座目は三谷会長導師のもと寿量品転読後に御宝前法楽した。冨永住職は挨拶の中で「東日本大震災によって壁が墜ち堂宇が傾いてしまった妙興寺本堂の改修工事と仏像修復は現在資材不足の為遅れていますが、皆様の祈りのおかげで、近々実現できる予定です。今後もこの読誦会を続けていきたい」と話されていた。
2021年6月29日号
宮城・本山孝勝寺 釈迦堂上棟式
【宮城】6月29日、仙台市本山孝勝寺(谷川日清貫首)で市登録文化財・釈迦堂の上棟式が行われた。昨今のコロナの影響で出席者は総代、工事関係者のみに縮小された。法要は谷川貫首導師のもと山務員6名で厳修され、堂内は力強い読経が響いた。その後、宮大工が屋根に上がり棟木を打ち納める「槌打の儀」など、宮大工の伝統儀式「工匠の儀」を行い、完工を祈った。
孝勝寺境内にある釈迦堂は、伊達騒動に巻き込まれた仙台藩4代伊達綱村公が、母・三沢初子の冥福を祈って建立した御堂である。その釈迦堂には、孝勝寺の寺宝、一寸八分の釈尊像が祀られてきた。その釈尊像は、熱烈な法華経信仰をしていた三沢初子の御持仏で、伊達騒動のとき綱村公を守るため、一心に法華経、お題目を唱え祈願した釈尊像である。釈尊像が安置してあった釈迦堂は、移築を繰り返し老朽かが進んでいたため、このたび、320年ぶりに全面修復が執り行われている。創建当初から使われたとみられる14の本の柱や屋根、壁面の装飾はできるだけ生かして、元禄時代の建築様式を再現し、外観は年末までに完成する予定である。
上棟式に参列していた元仙台市博物館長・東海林恒英氏は「今年は伊達騒動の出来事で有名な刃傷事件が起きて350年の節目であり、仙台にとって重要な史跡が再現されることは意義深い」と述べられた。またほかの参列者も「綱村公が御報恩感謝の誠を捧げる釈迦堂が修復されて、とてもうれしいです。私もお題目を唱えていきたい」と話していた。
2021年6月27日号
愛知名古屋 第一回目の修養道場
【愛知県名古屋】令和三年六月二十七日、名古屋青年会は東区本覚寺(伊藤秀温住職)にて本年度第一回目の修養道場を開催した。例年であれば夏休み期間中に宿泊を伴う形での開催をしてきたが、本年は新型コロナウイルス感染拡大の懸念から、お寺で修行体験をテーマに「おぼうさんとてらこや」として、宿泊を伴わない日帰りの寺子屋形式で年度内に複数回開催する予定。参加者も少人数制にし、この日は九人の参加者が腕輪数珠作りやお参り・お焼香の作法を学んだ。始まってすぐは緊張気味だった参加者も、短い時間で打ち解け、最後は「楽しかった」と笑顔で手を振り帰っていった。次回は八月二十九日、南区法筵寺を会場に開催予定。