全国の通信記事
2023年10月13日号
和歌山 和歌山市感應寺で落慶法要
【和歌山】和歌山市感應寺(見矢龍順住職)の本堂大屋根葺き替え工事が落成し慶讃法要と宗祖742遠忌お会式法要が10月13日に営まれた。「南海身延」と称される同寺。本堂は明治41年に岡山県矢坂檀林の講堂を移築したもので由緒ある本堂を後世に伝えていくため平成27年から耐震工事が進められてきた。撤去した葺き土は約30トンに及び、工事は当初の想定より難航した。
見矢住職は謝辞で「この大事業を完遂できたのは携わっていただいた皆様のおかげ」と涙を浮かべながら述べ、参列した多くの檀信徒と慶んだ。
2023年2月16日号
和歌山 県下合同宗祖御降誕会法要
【和歌山】2月16日、和歌山市毛見の本久寺(前川龍爾住職)に於いて
県下合同宗祖御降誕会法要(和歌山県宗務所・和歌山県檀信徒協議会主催)が厳修された。
青年会による唱題行脚の後に行われた法要には管内僧侶・檀信徒合わせて
約100人が堂内に参列した。
見矢龍順宗務所長は挨拶の中で、「コロナ禍の影響大きく3年ぶりに多くの檀信徒の皆様と共に法華経を読み、お題目を唱えることができて大変有難く、この日が待ち遠しかった」と述べた。“タイムパフォーマンス”の高い有意義な時間にしてほしいと締め括った。
また和歌山県檀信徒協議会会長・内柴武氏、会場寺院の前川龍爾住職の挨拶の中でも
3年ぶりに檀信徒とともに降誕会を迎えられたことの慶びと感謝が述べられた。
法要後には、紀の川市法華寺住職・柳本晃教師による法話がなされた。臨床宗教師の観点から「生と死の話」について暖かな口調で語りかけた。自身の体験の中で、終末期の患者さんが退院するときの共通点は「信仰がある」ことだそうで、信仰することは身体にもいいことだと説いた。人生には終わりがあることを自覚することで死生観を整え、精一杯生きるエネルギーにしてほしいと結んだ。訪れた聴聞者は最後まで真剣に耳を傾けていた。
2022年4月9日号
和歌山 宗祖降誕800年和歌山管区大会
【和歌山】4月9日(土)和歌山市の本山報恩寺(長瀬日優貫首)に於いて宗祖降誕800年和歌山管区大会が厳修された。一年延期になっていた管区大会開催にあたっては、出席者全員が一週間前から体温を測り、前日には抗原検査を実施し万全を期して当日を迎えた。当初はおよそ100人の檀信徒参拝を予定していたが、感染拡大防止の観点から残念ながら無参拝での開式となった。
法要に先立っては、青年会有志によって宗務総長田中恵紳猊下の自坊・蓮心寺から会場の本山報恩寺まで唱題行脚がなされた。力強い団扇太鼓の音と共にお題目が街中に木霊した。参拝が叶わなかった檀信徒も沿道で手を合わせる姿がうかがえた。
見矢龍順宗務所長導師のもと営まれた慶讃法要では多くの散華が撒かれ、宗門子弟による祭文が奉唱されるなど華やかなものとなった。また管内修法師によるコロナウイルス退散祈願のご祈祷も行われた。法要の締めくくりに全国布教師連合会副会長村田龍学師による法話がなされた。「宗祖降誕800年の今こそ柱のある信仰を持ち、コロナ禍ではあるが今できることを精一杯やるだけだ」と説かれた。