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2024年3月5日
和歌山 報恩法要「国祷会」
【和歌山】3月5日和歌山市の一乗院(植田観龍住職)で県下合同の報恩法要「国祷会」が営まれた。管内僧侶檀信徒約60人が参列した。和歌山管区では初めての試みとなった国祷会。法要に先立って梅本龍昇師(橋本市妙見寺)による法話がなされた。「空海の自分を深く知る“自利利他”、最澄の自分を忘れる“忘己利他”の理論からどちらも菩提心を起こした状態と捉えることができるが、日蓮聖人は南無妙法蓮華経のお題目こそが埃まみれ錆まみれの菩提心を呼び起こすものだと示されている。皆でお題目を唱え立正安国を祈り願いましょう」と説いた。管内修法師による御祈祷がなされ、能登半島地震で被災された方々の早期復興、更には今なお続くロシアウクライナ戦争終結を願って国土安穏等の祈願がなされた。和歌山県檀信徒協議会の内芝武会長は式中で「このように僧侶檀信徒が一体となった祈りの場を設けていただくのは嬉しく有り難いことです」と挨拶した。雨模様の中集まった人びとの声が堂内に響き渡った。