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2016年1月29日号
千葉東 交通安全祈願祭
【千葉東】平成二十八年一月二十九日多古町の日本寺(清瀬常童貫首)に於いて多古町交通安全対策協議会と多古町交通安全協会の主催で千葉東部修法師会(井村大応会長)協力の交通安全祈願祭が行われた。僧侶十人、交通安全関係者百人が参加した。
祈願祭に先立ち、多古町での交通事故死亡者の追善供養が営まれた。祈願祭では井村会長導師のもと八人の修法師により修法が厳修された。その後の五人が心のこもった挨拶をした。
清瀬貫首 交通事故が減ってきているのは、交通安全の啓蒙活動をされている皆さんのお力も大きいと思います。アマゾンの通販では」注文してから一時間以内の配送も可能になりつつあるようです。しかし、もう少しゆっくりと生活する事を考えても良いのではないでしょうか。本堂前に冬咲の紫陽花を展示してあります。人生を振り返るキッカケになってもらえると良いと思います。人の心にユトリを取り戻す場としての日本寺になるようにしていきたいと考えています。
千葉東部修法師会井村大応会長 先祖からの命を受けついているので、皆の命を大切にする人が増えれば、交通事故が減り、交通安全な町になるでしょう。
多古町交通安全対策協議会長(多古町長) 交通事故は被害者だけでなく加害者と両者の家族の人生まで大きく変えてしまいます。交通安全運動を今後とも心がけていきましょう。
多古町交通安全協会長 我々自身も交通安全の見本を示し、交通安全の普及を図っていきたい。
香取警察署多古幹部交番所長 六十五歳以上の高齢者の交通死亡事故が増えています。関係者の周りから交通安全運動を拡げていきたい。
山梨3 檀信徒協議会が総代研修会
【山梨3】檀信徒協議会(時田勲会長)は1月29日、南アルプス市飯野「桃源文化会館」を会場に、「総代研修会」を午前・午後の部と二部構成で開催し、管内寺院総代170名がこの研修会に出席した。
午前の部の講師には山梨県南巨摩郡南部町の本郷寺住職である小澤惠修師が招かれ、約一時間半にわたって講演を行われ『無上甚深について』と題した講演で小澤師は、自らの生い立ち、僧侶に至るまでの話を踏まえ、開経偈の解説と法華経を照らし合わせながら、現在に生まれてきた私達の使命は何なのかを中心に話し「私達は生まれて直ぐに四苦八苦という苦しみを持ちながらも徐々に成長していき、その中の五蘊盛苦、(人間の肉体と精神が思う様にならないこと)を学んでいくが、そのことに気付けない。序品第一に於いて、お釈迦様が法華経を説かれる前に一言も発せず黙っていたとき、舎利弗がお釈迦様に説法をお願いしたところお釈迦様は、「まだまだ皆のものは、苦によって心が正しいものを正しいと理解出来るだけの器が整っていない」と話し、五千人の大衆がその場から立ち去った。」私達は何なのか、何者なのか分からないことを素直に受け止める事が出来なければ、法華経を理解するだけの力が足りない。自分の考えを入れずに素直に聞くこと大切なんだよ。」説き始め、「私達が今を生きているのは前世の法華経の因縁によって人間界に生まれ、法華経に出会い信仰した功徳によって、また新たな佛命を受け十界に法華経を弘めるという帰寂の作法を行い、わざわざこの世界に生まれてきている。だからこそ無上甚深なんだ。」と話を締め括った。
小澤師の力強く熱い語り口に参加者たちは熱心に聞き入っていた。
午後の部では戦後70年を迎え、「今日までの歩み、明日への道」と題したDVDを約1時間鑑賞し幕を閉じた。
閉会式で時田会長は、「今日の研修も非常に有意義だった。我々総代がお寺という宗教法人の責任役員であることを忘れずに、今日の研修の成果をそれぞれの菩提寺の運営に反映させてほしい」と結んだ。
2016年1月27日号
大阪市 AED実践講習会
【大阪市】1月27日(水)大阪市北区本傳寺(丸田英宣住職)で、社会教化事業協会によるAED(自動体外式除細動器)実践講習会が行われた。
本傳寺では法要中に檀信徒の方が倒れ、救急車を呼ぶという事があったことからAEDをお寺に設置することを決め、そうした経緯からAED実践講習を社教会に打診され、講習会を開催するに至った。
開会にあたって、藤本経尚社教会会長・松井英光大阪市宗務所長・本傳寺丸田英宣住職より挨拶があり、旭化成ゾールメディカル株式会社山崎祐己氏・キャノンシステムアンドサポート株式会社木沢恭之氏らによりAEDの使用方法、注意点等の説明があった。
説明の中で日本では救急車が現場まで到着する時間が平均で8.5分、その間で救命活動を行っていなければ生存確率が20%に程しかないことに驚いた。
その後、実際に2班にわかれ人形を使った心臓マッサージ、AEDを使う実践を行った。実践風景は和やかであったが、各々が実際に使わなければならない時の事を考え、心臓マッサージは交代で行う方が効率よいこと、AEDを使うとき一人ですべて行うことは不可能に近く必ず近くにいる人に助けを求めること等、起こりそうなことを想定しながら取り組んでいた。
実践が終わり、質疑応答の後川涯鳳隨社教会副会長の挨拶があり、実践講習会を閉じた。