全国の通信記事
2026年6月18日号
東京東 江東区本立院・法灯継承披露宴
【東京東】6月18日東京會舘にて、江東区妙栄山本立院の法灯継承披露宴が営まれ、新住職として第37世に甲州晶洋師が就任した事が広く奉告された。
本立院では、甲州誠佑前住職が墨田区本法寺の新住職となった事に伴い、4月26日に甲州晶洋師の法灯継承式が執り行われ、檀信徒を中心に150名が参列して新住職の就任を祝福していた。
披露宴には大本山池上本門寺貫首の伊藤日隆猊下を始め、管内有縁の僧侶を中心に140名が出席、法縁を代表し全国小西法縁連合会の内山日游会長(本山正法寺貫首)が祝辞を述べられ新住職の門出を祝った。大荒行堂再々行400日間成満を果たす等、自身と真摯に向き合い、研鑽に励んできた甲州新住職は謝辞に立ち、今後より一層、本立院の隆盛に尽力すると誓いを新たにされた。
2026年6月17日号
東京東 東京四部布教講習会
【東京東】6月17日、宗務院にて東京四部宗務所主催による『令和8年度日蓮宗東京四部布教講習会』が開催され、およそ50名の教師が参加した。年番は東京都東部宗務所が務め『仏教とAIの接点を探る』をテーマに、石川県羽咋市本山妙成寺貫首の藤井日傳猊下と、アメリカの生成AIスタートアップ企業『オムネキー』の日本法人を設立した加藤貴教営業部長の講演が行われた。
第1部の講演を担当した加藤氏は、初めにAIの歴史と更に技術が加速する未来に関して語り、次に寺院で行うAI活用について説明された。AIに任せられる事として法話の下書きや構成、仏教の難解な言葉から優しい現代語への翻訳、寺報やお知らせの下書き、調べ物や関連する逸話探し、画像やイラストが入ったポスターの作成等を提示し、AI活用で信徒の幅が広がり、事務作業が軽くなる事で信徒と向き合う時間が増えるとメリットを話された。一方でAIは堂々と間違った文章を作成すると注意を促し、最後に必ず人が確認する事が大切だと強調された。また、AIは答えを出せても心は持てない。悲しむ人のそばに居る事、手を握り一緒に祈る事、心から寄り添う事は人にしかできないと語り講演を終えた。
第2部講師の藤井猊下は韓国仏教界にロボット僧侶が誕生したニュースに触れ、AIとは何か、心や智慧、慈悲はあるのかをテーマに話された。そしてAIは情報処理の装置に過ぎず心がある存在ではない、知識の増幅装置であって智慧ではないと解説された。現実の仏教者に必要なのは悟りに近づく修行と他者を救済する利他行であり、これにより『福慧の二修』が達成される。利他行の根底には慈悲の心が必要であるが、AIは慈悲を感受する主体を持たない。共感的な応答や悩みに寄り添う言葉は作れるが、他者の苦を自分の問題として引受け、苦を共にしようという主体がないと説かれた。
閉講式で挨拶された東京東部布教師会の阿部泰雄会長は、急速に進化するAIを恐れる事なく正しく理解し、釈尊や宗祖の教えをより広く伝える力として活していく事を今後も共に考えていきたいと話された。
2026年6月11日号
東京東 鹿児島護法団参
【東京東】6月11~12日、東京都東部宗務所と東京東部伝道センター主催の鹿児島護法団参が実施され、教師と檀信徒を合わせ48名が参加した。
午前11時頃、鹿児島空港に到着し、バスで薩摩半島南端の指宿市へ出立した。車中で行われた結団式で東京都東部宗務所の鈴木貫元所長は、参加檀徒に御礼を述べ、鹿児島観光を楽しみながら親交を深めて欲しいと話された。また翌日、日蓮宗鹿児島開教の地、護圀山教王寺を参拝する事に触れ、鹿児島に御題目を広め、人々の拠り所を作り上げた情熱を感じて欲しいと語られた。
昼食は唐船峡で回転式そうめん流しと川魚料理を堪能し、薩摩半島最南端の岬『長崎鼻』で海越しの薩摩富士『開聞岳』を一望。その後二手に分かれ『砂むし温泉』と『薩摩伝承館』を満喫した。夕刻からは鹿児島市内に移動し、南九州最大の繁華街『天文館』で薩摩の郷土料理に舌鼓を打ち、源泉かけ流しの温泉宿に泊って一日の疲れを癒した。
2日目は鹿児島市松原町の護圀山教王寺を参拝。第5世冨田晃義住職を導師に御開帳法要が営まれ、その後、冨田住職から縁起についてお話を頂いた。同寺は明治9年に信者たちが『法華宗題目講』を組織して始まったとの事。やがて信者たちの信仰心が実り、大正8年に東京・池上本門寺より祖師像の御分体が遷座され寺号を公称した。そして第二次世界大戦が終戦する昭和20年に奇跡的な出来事が起こった。当時の住職が祖師像に疎開しても良いか尋ねた所、祖師像から「否」という声が聞こえた。その声に従うと6月17日、鹿児島大空襲で辺り一面が焼け野原になる中、同寺だけが無傷できれいに残ったという。翌日から同寺は家を無くした被災者たちの臨時宿泊所として利用され、以来『火防せのお祖師様』として信仰を集め信者が増加した。冨田住職は自身も同寺が人々の心の支えとなり、安らげる場所となるよう尽力していきたいと熱を込めて語られた。
続いて国指定の名勝『仙厳園』を観光。薩摩藩主『島津家』ゆかりの野点御膳を昼食に頂き、雄大な桜島が美しい借景庭園や島津家歴代藩主が暮らした御殿、世界文化遺産の反射炉跡などを鑑賞した。15時半頃、帰路の便に搭乗し1泊2日の護法団参を終えた。



















