全国の通信記事
2022年12月10日号
三重 訃報・松井如伸上人
【三重】12月10日、松井如伸上人(三重県菰野町 泰平寺)が遷化された。世壽81歳。泰平寺で12月13日に葬儀がいとなまれた。
松井如伸上人(如伸院日祥上人)。
昭和43年、第一期信行道場を終了。
昭和56年、泰平寺住職に就任。
昭和47年、宗務所参事に就任。
昭和62年、宗務所会計監査に就任。
昭和54年、三重日蓮宗青年会会長に就任。
平成5年、開宗750年身延山奉行本部推進委員を委嘱。
平成15年、協議員副議長に就任。
2022年11月29日号
三重 青年会開創五十周年記念慶讃法要
【三重】青年会(高津憲悠会長)では令和4年11月29日に顕本寺(伊藤如舜上人住職)を会場に三重県日蓮宗青年会開創五十周年記念慶讃法要を開催した。当日は現役の会員を中心とした14名の参加者とともに法要を営んだ。法要後来賓として挨拶した三重県宗務所長高島行勝上人(三重県四日市市妙延寺住職)は青年会での活動を通して培われる力はいずれ住職となってお寺を担う際に必ず己を助けてくれる。立派な住職になる為に沢山の事を経験し、一生懸命に活動に取り組むようにと青年層を励ますと共に今後の活躍を祈念した。
2022年5月29日号
三重・日市市本覚寺に第9世・佐々木妙綾法尼 入寺式
【三重】三重県四日市市本覚寺(佐々木妙綾法尼 新住職)の第9世法燈継承式が5月29日におこなわれ、コロナ禍収まらぬ中にもかかわらず、熱心な檀信徒ら約60人が参加。現代風な造りの本堂に、新住職・檀信徒が一丸となって唱える法華経の声が響き渡った。
当日、6月の気候にしては暑く、汗にじむような晴天となり、厳しく指す日差しが本堂ビル外壁に掲げられた『日蓮宗 本覚寺』の字を鮮やかに照らしていた。
本覚寺は、明治11年4月に四日市の新たな仮説教所を創立したことにはじまる。昭和20年には戦火で堂宇が消失したが、時の住職・檀信徒らの熱心な努力により再建。近年、平成27年には現代のビル風な造りの新本堂に改修。四日市市の幹線道路・国道1号線沿いに建つこの本覚寺は、常に檀信徒の熱意に応える形で再生を繰り返してきた。
今回、こうして行われた法燈継承式だが、当初の予定では約10年前に行われる予定だったという。
新住職の師父、本覚寺第7世 伊藤立教上人との話では、妙綾上人がまだ若い内に住職交代をする予定だった。しかし、平成22年7月に立教上人が四大不調で御遷化。そのとき、妙綾上人は結婚間もなく、しかも第一子が誕生したばかり。御遷化された師父の元に足を運ぶこともままならない体調であった。急遽、妙綾上人の母、伊藤崇山法尼が本覚寺第8世の法燈を継承。そして本年、約12年を経て寺族・檀信徒が待ちわびていた今回の法燈継承式と相成った。
法燈継承式ならびに第7世伊藤立教上人第13回忌法要が共に営まれ、法要後の挨拶にあたり妙綾上人は、「(12年前、師父が遷化されたことで)急に『柱』を失い、何においても『お寺を支えていかなくちゃ!』というその一心で駆け抜けた12年であったこと。そしてそんな中、(師父遷化後も、以前と)態度変えることなく接してくれた檀信徒の皆様への感謝。折々に、浅学の自身にご指導くださったお上人方への感謝を述べられた。そして、寿量品の『良医治子の喩』を目にするたび、自身の師父の死が重なって感じられた胸中を語られ、「本年で(本覚寺が建って)144年。未来の本覚寺がこれからも建ち続けるには檀信徒の皆様が不可欠です。まだまだ至らぬ住職ではありますが、努力してまいります。小さい頃のワタシをご存知の檀信徒の皆様には不安を感じるかと思いますが、これからも本覚寺が200年も300年も続くようよろしくお願いいたします」と、新住職としての感謝を述べられた。