2024年4月13日
三重・立正平和祈願会で唱題行
【三重】日蓮宗三重県宗務所(三重県桑名市円妙寺内)主催による第57回立正平和祈願会が4月13日、三重県名張市の名張産業振興センター・アスピアにて開催された。毎年、立教改宗に合わせ4月に行われる立正平和祈願会、57回目となる今回は名張を会場にして開催。檀信徒約102人が集い、法話を聴き、唱題行などの修行にはげんだ。
遅咲きの桜が咲き誇り穏やかな気候となった当日午前10時半。立正平和祈願会が開会。
第一講は社教会より冨田周温上人(三重県熊野市本乗寺住職)による『お寺の活用』と題しての講話がおこなわれた。多様な役割を担っていた寺院の歴史を語り、自身の兄弟が寺院でオーケストラの演奏して回る活動をしている経験を踏まえ、祈りの場としてだけではなく人生の糧となるような場としても活用できるのが理想だと話した。
次いで第二講は、青年会より前原誠伸上人(鈴鹿市鞠鹿野寺住職)による唱題行がおこなわれた。仏様の教えを敬い実行するお誓いをするというお題目の意味と唱える際の心得を説明し唱題行に励んだ。第三講は、布教師会、伝道センターより鷲阪仁昭上人(三重県名張市良薬堂結社教導)による法話がおこなわれた。伝道センターでは法華経の内容をより知ってもらおうと、平安時代の歌謡集『梁塵秘抄』に詠まれている法華経二十八品歌等から法華経を解説した教箋『法華百葉』を毎年5部ずつ作成しており、この『法華百葉』を元に法話を行った。昼食を挟んで午後からは三重県内の僧侶約30人も一同に出座して立正平和祈願大法要が厳修。僧侶・檀信徒が一つとなって読経唱題と修法をおこなった。