2023年12月2日
三重 第34回檀信徒研修会
【三重】亀山市の亀山市文化会館において12月2日、三重県日蓮宗宗務所主催、第34回檀信徒研修会が開催され、教師15人檀信徒40人が参加した。
13時30分から開会式が行われた後、黒宮教慎上人(津市、佛眼寺住職)による写経が行われた。今回、写経したのは『妙法蓮華経』如来寿量品第十六 自我偈で、写経を始めるにあたり黒宮上人は自我偈を現代語に訳し分かりやすく説明された。説明が終わると檀信徒は集中した面持ちで写経に移った。
写経が終わり、15時からは冨田周温上人(熊野市、本乗寺住職)による法話が行われた。冨田上人は始めに自身が教誨師として刑務所や拘置所に入った時に受刑者から生きる意味を問われた経験を話された。法話ではその時の受刑者へ話したことや自身の経験を交えながら、今、私たちが生きているのは縁起や様々な繋がりによるもので、過去を遡ればご先祖さまの繋がりのどこか1つが欠けてしまえば今の私たちは肉体的にも精神的にも存在することはない。先祖代々の繋がりによって今の私たちはいるのであって、さらには未来にも生きていくのだと話された。
結びに今を生きる私たちの肉体と精神に何を入れるか、汚れたものではなく清浄なものを入れるためにはどうしたらいいのかを考えて生活していただきたいと話された。
閉会式では三重県宗務所副所長栁川尚史上人(四日市市、光延結社教導)が挨拶の中で、生まれてきたことに感謝をして菩提寺を大切にして住職と共に努めていただきたいと話され、最後に地元寺院を代表して浅井教幸上人(松阪市、法久寺住職)が、本日は行と学の二道を励んでいただき檀信徒の皆様の糧となったと述べられた。