全国の通信記事
2025年5月17日号
山形 天童・妙法寺で大黒天まつり
【山形】5月17日、天童市の妙法寺で毎年恒例となっている「大黒天大祭」が行われ、夜には華やかな万灯行列が境内から町なかを練り歩いた。提灯や太鼓の響き、威勢のよい掛け声が夜の静けさを彩り、多くの地域住民や見物客でにぎわった。
この万灯行列は、妙法寺住職、矢吹栄修師が中心となり始められたもので、今年で3回目の開催。行列には、万灯講中「櫻燈會」のメンバーをはじめ、天童妙法寺の若手檀信徒で構成された「観月会」、また地域の大人や子どもたちも多数参加し、大黒天への感謝と祈りを込めて太鼓を叩きながら練り歩いた。
当日は時折小雨も混じる天候だったが、沿道にはカメラを手にした見物客が集まり、手拍子を送りながら行列と共に歩く姿も見られた。境内には焼きそばやわたあめといった出店も並び、今年は将棋の駒の形をした絵馬とお守りも新たに企画されていた。参加者は口々に「地域が一つになっていてあたたかい」「幻想的で忘れられない光景だった」と語った。
住職は、「初回から人数が減ることなく続けられているのはありがたい。大人だけでなく子どもが参加してくれているのが何よりうれしい。3年目となり、少しずつ地域の行事として根づいてきたように思う」と、万灯に込めた思いを語った。
祭りでの万灯行列は今後も継続して開催される予定で、地域の新たな風物詩として定着しつつある。
2025年4月20日号
山形 鶴岡市常福寺で入寺式
【山形】令和7年4月20日、鶴岡市加茂 海聚山常福寺において第21世山口本浄上人の法灯継承式が執り行われた。約30名の檀徒が見守る中、新住職は法華経の広宣流布、檀信徒教化、寺門護持に邁進していく覚悟を述べた。
2024年10月27日号
山形 山形市大宝寺で最上稲荷大祭
【山形】10月27日、山形市大宝寺で開催された最上稲荷大祭に、県内唯一の万灯講中「櫻燈會」が万灯を披露した。
大宝寺の境内には最上稲荷を祀ったお堂が昔からあった。しかし今まで目立った年中行事をしていなかったこともあり、同寺住職の新谷宝珠師は「いつかお祭りを開催して、檀信徒には最上稲荷のことを知ってもらい、地域の人たちも大宝寺のこと知ってもらいたい」とかねてより考えていた。
新谷師は櫻燈會として各寺の万灯に参加する中で、櫻燈會会長で天童市妙法寺住職の矢吹栄修師より「いつかなんて言っていたらいつになるかわからない。今年から始めてみたらいい。初めは少人数でも毎年やれば徐々に人は集まってくる。そのときに万灯も披露したらより多くの人がくる」とアドバイスをうけ、大宝寺で最上稲荷大祭を行うことを決意した。
当日は万灯以外にも様々な催しものを企画した。山形名物の芋煮や玉こんにゃくなどの飲食ブース、手のひらヨガや子ども向けのボッチャなど誰でも楽しめる出店を境内に設け、また怪談和尚と名高い三木大雲師を招いて怪談説法をしてもらった。事前に広く告知していたこともあり、多くの人でにぎわった。
万灯行列にも参加者がひしめき合い、太鼓や掛け声が山形の夜の街に大きく響いた。道行く人はスマホやカメラを取り出して撮影したり、手拍子を叩きながら一緒に歩いたり、歩道を埋め尽くすほどの大行列となった。
新谷師は「最初は周囲から理解を得られないところもあったが、結果として多くの人に喜んでもらい、大宝寺や最上稲荷を知ってもらう大きな一歩となった」と満足していた。また参加者や後で話を聞いた町内会の方々も「とても楽しく、驚くようなすごい祭りだった」「来年からは是非、協力したい」との声があがった。



















