全国の通信記事
2023年10月29日号
山形 鶴岡市本住寺で法灯継承式
【山形】令和5年10月29日、山形県鶴岡市、金照山本住寺において第36世佐藤義信上人の法灯継承式が執り行われた。本住寺は京都の大本山本圀寺の末寺の寺格を有し、永正13年(1516)開山という山形県内においても有数の歴史ある名刹である。
法要に先立ち、天童稚児約10名が行列しご宝前にお花をお供えした。続いて師衆が昇堂。山形県宗務所長の池田義潤上人が辞令を読み上げ、辞令授与を行った。その後現住職の佐藤義彰上人から過去帳と払子が新住職となる佐藤義信上人へ手渡されると、堂内からは拍手が起こった。法要が進み読経が終わると、新住職がご宝前に進み出て奉告文を読み上げ、本住寺の諸仏諸菩薩諸天善神に法灯継承入寺を奉告した。法要後の式典では初めに、宗務院総務部長の畑栄明上人が祝辞を述べられ、前住職の義彰上人が管内宗務所長などの要職を歴任された事などを披露した。続いて宗務所長の池田上人が祝辞を述べた。義彰上人は池田上人の師匠でもあり、祝辞を述べながら感極まる場面もあった。式の最後に、新住職の義信上人は参列された人々へ深く感謝の言葉を述べると共に、この歴史ある本住寺を守っていくという強い覚悟を述べられると、堂内を埋め尽くした人々より万雷の拍手が起こり、法灯継承式は盛大に幕を閉じた。
2023年10月24日号
山形 教師及び檀信徒研修会
【山形】令和5年10月24日、山形県宗務所は「教師及び檀信徒研修会」を山形グランドホテルにて開催した。講師に身延山副総務・共栄部長浜島典彦上人を迎え、休憩を挟みながら、約2時間の講演会が開催された。参加数は教師25名、檀信徒23名、計48名だった。浜島上人が用意された「宗門運動についてー「いのちに合掌」を考える」、「いのちに合掌―常不軽菩薩と日蓮聖人」という資料に基づいて講演が進められ、参加者は熱心に講演に耳を傾けた。浜島上人の時折冗談を交えた講演にしばしば参加者からは笑い声が漏れ、終始和やかな講演会であった。参加者からは「笑いを誘うような体験談を混ぜての講演だったのでとても面白く、あっという間に時間が過ぎてしまった。ぜひ来年も同様の研修会があれば参加したい。」「あまり聞くことのできない貴重な講演で、とても為になった。」との声があり、教師・檀信徒ともに大変有意義な研修会となった。(山形通信員 久松)
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2023年10月12日号
山形 教師研修会
【山形】令和5年10月12日、山形県社会教化事業協会(以下、社教会)は令和5年度の教師研修会として、金山町にある「指定障がい福祉事業サービス事業所 かねやまハウス」の利用者支援を目的とした研修会を開催した。内容は利用者の支援・見守り・補助・介助であり、実際に秋田県横手市にある「秋田ふるさと村」という観光施設に利用者、職員と一緒に同行した。参加数は教師8名、利用者13名、職員6名だった。
かねやまハウス職員の方によれば「コロナの影響もあり、事業所の外へ出かける機会が減った。ぜひ利用者の見守りや補助、介助を一緒に行っていただければありがたい。」ということ、そして社教会としても「講義を聞く教師研修ばかりではなく、実際に障がい者支援という形で触れあう機会というのも貴重な研修ではないか」という思いから今回の研修会が実現した。
私自身今回参加してみて思い出した言葉がある。「みんなちがって、みんないい」通っていた小学校に掲げられていた言葉だ。一般に健常者、障がい者と区別はあるものの、それぞれのちがいを補いながら生きていく、そういう社会が理想だと私は思う。
実際に利用者と対面し、感じることはとても大きなものがあった。花谷社教会長は来年度以降も同様の研修会を開催したいと考えているので、ぜひ管内教師の方には多数参加していただければと思う。