2025年12月3日
埼玉・布教研修会を開催 多彩な法話通じ研鑽深める
【埼玉】日蓮宗埼玉県布教師会主催の布教研修会が12月3日(水)さいたま市の埼玉仏教会館にて開催された。会場には県内各寺院の僧侶が参集し、「法話を通じた布教方法について」をテーマに、世代の異なる5名の僧侶が法話を披露。参加者は多様な視点に触れ、布教師としての研鑽を深めた。
蓮昌寺修徒・中島秀存上人は、修行における葛藤や感情の揺れを題材に、日蓮聖人の『四条金吾殿御返事』を引用しながら、うまくいかない時の心の持ちようを説いた。
本覚寺住職・細江健太上人は、現代社会で耳にする「親ガチャ」という言葉を取り上げ、私たちが生まれてくる“確率”と「願って生まれる」という視点を、法華経法師品第十の『願生』に基づき、自身の家族の実体験を交えて語った。
上原寺修徒・仁部前叶上人は祈祷祭での法話を紹介し、祈祷とは“表現”であり、自らの原点を知ることや先祖供養の重要性を説いた。悪縁の断ち方にも触れ、聴衆を引き込む熱のこもった法話を展開した。
高應寺住職・酒井菜法上人は、通夜の席で語った法話を再現。寺に墓を持ちながら仏道への関心が薄い家族に、どのように仏縁を伝えるかを丁寧に語り、葬儀布教の在り方を示した。
妙昌寺住職・沼田洋順上人は、娘が仏道を歩み始めたことによる心境の変化や、師匠としての姿勢を主題とし、宮沢賢治の法華経信仰を重ね合わせながら法話を行った。
多様な視点からの法話に参加者の関心は高く、会場からは「大変勉強になった」「今後の布教に生かしたい」との声が相次いだ。充実した研修会となり、地域寺院の布教活動のさらなる発展が期待される。



















