全国の通信記事
2022年12月10日号
山梨3 歳末助け合い唱題行脚
【山梨3】十二月十日、山梨県第三部宗務所(岡本正富宗務所長)・同檀信徒協議会(横内正孝会長)は南アルプス市小笠原久成寺(村上通明住職)を出発地に毎年恒例の「歳末助け合い唱題行脚」を行った。
管内教師、檀信徒合わせて約六十五名の参加者が集まり、早朝から熱気に溢れていた。
参加者からなる長い隊列は、教師と檀信徒の代表が掲げる玄題旗を先頭に出発すると、それぞれが被災地や世界平和への想いを胸に、力強くお題目を唱え歩みを進めた。
隊列は途中で南アルプス市江原法音寺(岡田勅導住職)と南アルプス市小笠原妙経寺(村上通明住職)にて休憩をとった。
温かい御供養を受けながら約三キロメートルの行程を二時間かけて練り歩いた。
寒さ厳しい中、澄みきった青空に響き渡る唱題と団扇太鼓の音に誘われ、沿道には募金を寄せる近隣住民が数多く出ており、中には遠くの方から駆け寄ってくる方もいた。
温かい声をかけられた参加者たちは、その声に応えるように最後まで元気一杯にお題目を唱え、充実した気持ちで行脚を終了した。
今回の唱題行脚でいただいた寄付金は五十万三千四百二十二円集まり、宗務所職員、檀信徒協議会役員の手により、公益財団法人「山梨YBS厚生文化事業団」へ寄託された。
2022年11月8日号
山梨3 第28回山静教区教学研修会
【山梨3】令和4年11月8日、身延町下部、下部ホテルを会場に、第28回山静教区教学研修会が『日蓮聖人と身延山』を表題に行われ、講師には東京都法養寺住職、身延山大学仏教学部教授、木村中一先生に講演を頂いた。当日会場には60名程の参加があった。
令和5年は身延山開闢750年の節目の年に当たることから、日蓮聖人の身延入山から身延でのご生活の様子、壇越の様子等をご遺文から読み解く講演となった。
講演では、佐渡からの赦免後、鎌倉幕府での対談にて宗教者と治世者の考えの違いから「三度国をいさむるに用ずば、山林にまじわれ」という古事に習い、波木井実長の招きに応じて身延山へ出立するまでの聖人の思いから始まり、入山当時の身延山の様子がいかに過酷な場所であったかが事細かに記されていることが紹介された。
また、四条金吾や池上兄弟、阿仏房などの壇越らに宛てられた御遺文から身延に於ける檀信徒の教化や聖人を慕って身延に詣でた方々への温かい思いを改めて知ることができた。
講演に於いて木村先生は、御遺文からは日蓮聖人の人柄や身延での生活がいかようなものであったかが伺えると述べられ、一日にわたる内容の濃い講演に参加者は惜しみない拍手を送り、研修会幕を閉じた。
2022年10月20日号
山梨3 身延山スタディーツアー
【山梨3】10月20日、山梨県第三部ではと檀信徒協議会(横内正孝会長)宗務所(岡本正富所長)主催で「身延山スタディーツアー」と称し、身延山の一日散策を行った。
今回この企画では、身近で何度も参詣したことのある身延山について、より知識を深め、今後の参拝に、より興味を持ってもらうため、初めて企画した。感染予防対策をしっかり行ったうえで、檀信徒、教師合わせて47名の参加者が集まり、バス2台で移動。総門~山門~菩提悌~身延山本堂~宝物館~祖師堂~御真骨堂~奥之院思親閣~御廟所という行程が組まれ一日かけて身延山を巡った。総門にてバスを降りると身延山布教部員に依る発軫閣と総門について説明を受け、またバスに乗り山門まで移動し山門と菩提梯の説明を受けた。始まって直ぐだったことから、体力に余裕のある方は本堂までの移動をする際に菩提梯から上がっていく方も数名おり、本堂、宝物館、祖師堂と説明を受けた。
また、午前中の最後の行程では内野日総法主猊下より水鳴楼にも招待を受け、法主猊下と襖絵の前にて記念撮影を行い、檀信徒の方々も法主様のお近くに寄り会話をするなど、貴重な時間を過ごした。昼食後、一行は奥之院思親閣へ移動、また、当日は暖かな気温であったことから、ロープウェイで山頂につくと晴々した景色、気持ちの良い空気に当たりさわやかな気持ちで御開帳を受け、佐藤別当上人より奥之院の説明を受け下山し、御廟所へ移動。参拝の後、秋山別当上人より御廟の前にて説明を受け行程を終了した。今回の参加者の中には「個人的に身延へ参拝することは何度も有ったが、本堂や祖師堂をお参りし、境内を散策するだけだったが、今日は普段では入ることのない場所や、説明を受け知らなかった事を沢山聞けて良かった」との声があがり、「今回先着40名の募集で少人数でもあったことから定員漏れしてしまった方も居り、参加できなかった人もこの様な企画で、参拝することが出来れば沢山の方に身延山をもっと知ってもらえる良い機会になるのでは」という方も居て、企画は無事に閉じた。