全国の通信記事
2025年4月16日号
山梨3 檀信徒協議会役員研修
【山梨三】宗務所(岡本正富所長)と檀信徒協議会(金丸忠仁会長)が4月16日に檀信徒協議会役員研修を行った。当日は、協議会役員10名と教師8名が参加し、研鑽と親睦を深める目的で、東京都台東区東浅草の誠向山正法寺(佐野詮修住職)を参拝した。
正法寺は天正10年1582年に心壽院日位上人により開山され、「江戸三大毘沙門天」の一角に数えられた毘沙門天を祀っている。さらに、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で主人公として注目を集めている蔦屋重三郎が葬られている。幾度の火災・震災・空襲により、蔦屋家の元の墓石は残念ながら現存していないが、灰塵に帰するたびに、歴代が遺骨をかき集め、守り続けてきたという。
また、正法寺は通常の寺とは異なり、ビル型の都会的な構造で、室内に墓地がある珍しい造りとなっている。地方から訪れる参加者にとってみれば、自分の菩提寺と全く異なる形態に戸惑いもあったが、多くの参加者がその違いに興味を持ち、関心を寄せていた。
佐野住職は法要後の挨拶で、現在の正法寺に至るまでの数々の困難から、どのような経緯で復興をとげていったのか丁寧に解説をされた。普段とは違う視点で、寺の歴史、寺院運営に触れることができ、檀信徒・教師ともに充実した研修となった。
2025年4月6日号
山梨3 南アルプス市妙了寺千部会
【山梨3】4月6日、南アルプス市の一之瀬、高峰山妙了寺(阿部是秀住職)本堂に於いて一之瀬法縁の各聖や修法師が式衆を務め、妙了寺の檀信徒が集まる中、千部会法要が執り行われた。
妙了寺の千部会は4月8日の釈尊降誕会に合わせて行われていたが、昭和24年の千部会の際に火災が発生し数棟を残して灰燼に帰した歴史がある。
以来、70年に渡り諸堂の復興事業を続けてきており、本年は火災の際に損傷したが焼失を免れた日蓮大聖人の御尊像の修復作業が終わり、遷座開眼も法要に合わせて行われた。
満開となった参道の桜の花道の中を、稚児行列と共に大聖人の御尊像が乗せられた輿が妙了寺の役員に担がれ進み、檀信徒らの唱えるお題目の中、本堂に遷座された。式中には除幕式が行われ、鮮やかに彩色が施された日蓮聖人が姿を現し、稚児による祭文が読み上げられ法要に花を添えた。
阿部住職は歴代上人のご苦労を偲ぶと共に妙了寺の檀信徒の協力があってこそ大聖人の修復という事業を行うことが出来たと述べられ、13年後に来る妙了寺開創750年に向けて益々の発展を誓われた。
また、法要終了後には身延山久遠寺布教部長豊田慈證師による法話が行われた。
2025年3月2日号
山梨3 甲斐元浩師法灯継承式
【山梨3】3月2日、韮崎市旭町上條南割の浄蓮寺に於いて、第三十三世甲斐元浩の法灯継承式が行われた。前日までの厳しい寒さが緩み、春の訪れを告げる紅白の梅の花が境内にほころぶ中、管内外有縁の僧侶、檀信徒が見守る中で営まれた。式に先立ち、
式衆、檀信徒とともに行列を組み、寺に歩みを進めた。
午後1時30分より行われた法灯継承式では、岡本正富山梨県第三部宗務所長より、日蓮宗管長からの住職承認の辞令が伝達された。新住職は寺門発展に精進することを誓われ、第三十二世楢原眞實師から第三十三世甲斐元浩師へと払子が継承された。
新住職は謝辞で「楢原眞實師の教えを胸に、これまでの人生、仏道修行で培った経験を活かし、檀信徒とともにお題目を唱え、歩んでいきたい」と力強く誓われた。また、感極まる涙をこらえながら、これまで前住職とともに寺を支えてきた檀信徒に感謝の意を伝えた。新住職の優しく、穏やかな気性と同様に、心温まる法灯継承式となった。



















