2025年10月18日
南アルプス市妙了寺で護法統一信行会
【山梨三】10月18日南アルプス市上市之瀬妙了寺(阿部是秀住職)を会場に山梨県第3部宗務所(岡本正富所長)・第3部檀信徒協議会(金丸忠仁会長)共催『令和7年度護法統一信行会』が開催された。
この護法統一信行会は毎年9月から11月までの3ヶ月間、管内寺院を会場に毎月1回行われている伝統行事だが、今年度に限り、全3回を集約して行われた。組寺院の檀信徒を中心に僧俗合わせて80名の参加者が集まった。
まず初めに、「たちばな和讃会」の会員代表が出仕し、法華和讃奉詠が行われ、その後、開式にあたり岡本宗務所長より挨拶があった。「今回、会場とした妙了寺様は、以前一老職としてお給仕をさせていただいたご縁もあり、私にとっては、とても大切なお寺です。思い入れも深く、懐かしいお顔もたくさん拝見でき、嬉しい気持ちでいっぱいです」と、当時の思い出を交えながら述べた。
続いて、岡本所長と同様に、妙了寺の一老職を務めた経歴を持っている、布教師会会長の柏原師により法話が行われた。「当時の懐かしいお顔を拝見していると、まるで父や母に語りかけるようで、少しお恥ずかしいですが」と、前おきで笑いを誘いつつ、妙了寺の由縁や地域の諸行事の説明を交えた法話の中で、日蓮聖人御遺文『事理供養御所』の一説、「いのちと申すは一切の財の中に第一の財なり」に触れた。「私たちは食事をとる時、『いただきます』とお唱えしますが、これは作ってくれた方には勿論のこと、そこに出された食べ物の命を我々が受け取って、生かされていることを決して忘れてはいけません。我々に与えられた『いのち』を存分に使ってください」と法話を締めた。
法話が終わると、妙了寺阿部是秀住職を導師とし、四師会の会長を脇座に迎え、法要が始まった。さらに、7名の修法師による加持祈祷も執り行われた。法要後、阿部住職は「まだ、住職に就任して日も浅い中であるにも関わらず、たくさんの檀信徒のご協力を得ながら、この統一信行を開催することができ、大変ありがたく思っている。本日、皆さんでお唱えした南無妙法蓮華経のお題目の功徳を、肌で感じてもらいたい」と御礼を述べ挨拶した。また、挨拶の最後に「最後に皆さんで、腹の底から大きな声で南無妙法蓮華経と一遍お唱えしましょう」の声掛けのもと、参加者全員で、非常に力のこもったお題目を唱え、身が引き締まる気持ちで会が締めくくられた。




















