全国の通信記事
2024年12月14日号
山梨3 歳末助け合い唱題行脚
【山梨3】12月14日、山梨県第三部宗務所(岡本正富宗務所長)・同檀信徒協議会(金丸忠仁会長)は南アルプス市桃園、蓮経寺(柏原啓修住職)を出発地に毎年恒例の「歳末助け合い唱題行脚」を行った。
開催当日、出発会場となった蓮経寺には管内教師、檀信徒合わせて100名程の参加者が集まった。近年は12月とは思えないほど暖かい年が続いたが、今年は晴天とはいえ、冷たい北風が吹き、本来の12月らしい寒さの中での行脚となった。
参加者から成る長い隊列は教師と檀信徒の代表が掲げる赤、青、二旗の玄題旗を先頭に出発し、冷たく強い北風が吹く中で、それぞれが被災地や世界平和への想いを胸に、力強くお題目を唱え、歩みを進めた。
今回の行脚では南アルプス市桃園の長明寺(安藤顗雄住職)にてお茶や菓子パンなどの供養を受けながら、出発点の蓮経寺まで戻る、約3キロメートル弱の行程を二時間かけて練り歩いた。
唱題と団扇太鼓の音に誘われ、沿道には募金を寄せる近隣住民が多数出ていた。「寒い中ご苦労様です。頑張ってください!」と、たくさんの温かい声をかけられた参加者たちは、その声に応えるように、最後まで元気一杯にお題目を唱え、充実した気持ちで行脚を終了した。
今回の唱題行脚で集まった義援金56万6386円は、公益財団法人「山梨YBS厚生文化事業団」へ寄託された。この義援金は令和6年1月に発生した「能登半島地震」の復興財源として使われる予定である。
2024年11月27日号
山梨3 護法団体参拝
【山梨3】宗務所(岡本正富所長)と檀信徒協議会(金丸忠仁会長)が11月27日、28日1泊2日で護法団参を行った。
昨年度から再開された護法団参には、前回同様、多数の参加希望があった。檀信徒、教師合わせて88名が集まり、大型観光バス3台で、東京都大田区池上の日蓮宗大本山池上本門寺(管野日彰貫首)、を参拝した。令和十三年には、日蓮聖人七百五十遠忌を迎えるが、それに先立ち、十数年ぶりの参拝となった。池上本門寺は、日蓮聖人御入滅の地としてあまりにも有名な霊場であり、檀信徒・教師問わず、個人的に一度は参拝に訪れた事があることだろうが、たくさんの仲間とともに参拝し、お題目を一緒に唱えることが団参の醍醐味であろう。
当日は、管野貫首の頂経を賜り、御法話を拝聴した。その後、参加者らは日蓮聖人の御尊像の御開帳を受けた。この日蓮聖人像の右手には御生母の髪の毛を差し入れた払子をお持ちになっていると言われる。そんな日蓮聖人像を目の前に、参加者らは神妙な面持ちで参拝した。
参加者からは、「今年も参加できて良かった。他のお寺の皆さんとも親睦を深める事ができた。年に一度でもお互いの顔を見ることができて、嬉しく思う。」という声も聞かれ、檀信徒相互の親睦を深めるという意味でも、団体参拝の意義を、改めて感じる事ができる時間となった。
2024年6月8日号
山梨3・久成寺法華改宗750年記念法会(南アルプス市)
【山梨3】6月8日、南アルプス市久成寺の法華改宗750年記念法会が同市内にて、同寺村上通明住職発案の下に復元された麈尾を住職が執り、僧俗130名参列、地元メディア等も見守る中厳修された。
麈尾の復元は「麈尾雨濯ぎ唄音雲遏まる」の御会式讃歎文を基としており、法要は音楽と声明が堂内に響き、文の如く信仰を導く華やかなものとなった。
法要後、立正大学名誉教授北川前肇師による講演が行われ、現在唯一国内所蔵の麈尾を所管する法隆寺がこの度、積極的に復元に協力をしていただいたこと、また日本で最初に法華経を広めた聖徳太子が講演の際に麈尾を執って行っていたこと、そして麈尾とはそもそも仲間を導く大鹿の尾を 表し、人々を救う印であることを解説された。
また桂笹丸氏による落語「鰍沢」が演じられ、盛況の内に閉式となった。