全国の通信記事
2024年6月8日号
山梨3・久成寺法華改宗750年記念法会(南アルプス市)
【山梨3】6月8日、南アルプス市久成寺の法華改宗750年記念法会が同市内にて、同寺村上通明住職発案の下に復元された麈尾を住職が執り、僧俗130名参列、地元メディア等も見守る中厳修された。
麈尾の復元は「麈尾雨濯ぎ唄音雲遏まる」の御会式讃歎文を基としており、法要は音楽と声明が堂内に響き、文の如く信仰を導く華やかなものとなった。
法要後、立正大学名誉教授北川前肇師による講演が行われ、現在唯一国内所蔵の麈尾を所管する法隆寺がこの度、積極的に復元に協力をしていただいたこと、また日本で最初に法華経を広めた聖徳太子が講演の際に麈尾を執って行っていたこと、そして麈尾とはそもそも仲間を導く大鹿の尾を 表し、人々を救う印であることを解説された。
また桂笹丸氏による落語「鰍沢」が演じられ、盛況の内に閉式となった。
2024年6月7日号
山梨3・檀信徒協議会が研修と講演会
【山梨三】檀信徒協議会(金丸忠仁会長)は6月7日、南アルプス市「桃源文化会館」を会場に研修講演会を行った。
講演会前には、檀信徒協議会総会が執り行われ、開会に際し金丸忠仁会長より挨拶が述べられ、多忙の中、参加された各寺院の総代に対しての御礼が述べられた。続いて岡本正富(実成寺住職)宗務所長より挨拶があり、初めて参加される総代さん方に対し檀信徒協議会の成り立ちなどの説明を加え、僧俗共に日蓮宗発展のために参加された方々へ理解と、協力を仰いだ。
毎年恒例となったこの研修会では、本年は身延山久遠寺より長谷川寛清財務部長を招き90名が出席する中講演が行われた。
『共に生き共に栄える』と題した講演で長谷川氏は自身が仕え、本年一月に遷化された身延山第92世内野日総法主猊下から学んだことや猊下との思い出を語られた。
講演の中で、長谷川氏は法主猊下より南部家の家訓として教わった「信仰が疎かになれば身は滅び、家は滅亡する」との言葉に乗せて、内野法主猊下の思いと、参加した各寺院総代方の益々の信心増進を伝えられ、盛大な拍手の中、幕を閉じた。
講演後、参加者の中には「とても良い話を聞くことが出来た。」いう方もおり、今回の講演が如何に有意義なものだったのか、帰路に就く参加者の顔に顕われていた。
2024年4月16日号
山梨3 檀信徒協議会役員研修
【山梨3】宗務所(岡本正富所長)と檀信徒協議会(金丸忠仁会長)が4月16日に檀信徒協議会役員研修を行った。
新型コロナウイルスの影響により中止が続いていたが、4年ぶりの開催となった。当日は、協議会役員10名と教師6名が参加し、協議会役員としての研鑽と親睦を深める目的で、静岡県伊東市の海光山佛現寺(板垣圭祐貫首)を参拝した。
佛現寺は伊豆に流罪となった日蓮聖人が御年四十歳から四十二歳までの三年間を過ごされた霊跡である。伊東の地頭であった八郎左衛門祐光が熱病で苦しんでいたところ、日蓮聖人の祈祷によってたちまち回復し、海中出現の釈迦立像を聖人に差し上げ、生涯身に随えておられたという歴史が今に伝えられている。
板垣貫首から寺の縁起についての丁寧な解説、妙法蓮華経の五字に宿る力の尊さの法話があり、参加者らは熱心に耳を傾けた。その後、寺に伝わる数々の宝物が御開帳され、一生に一度見ることができるかどうかもわからない貴重な宝物を前に、一同はただ息を呑むばかりであった。