全国の通信記事
2025年4月19日号
愛知尾張:妙泰寺で寺版ドッグラン企画
【愛知尾張】4月19日に一宮市妙泰寺(松永寿康住職)にて、「わんテラーラ」が開催された。
わんテラーラは境内の芝桜が咲く季節に檀信徒以外の人々にも寺に訪れてもらおうと、犬を飼っている人々の憩いの場となる「寺版ドッグラン」として企画された。
当日は晴天のもと飼い主と50匹以上の犬が寺を訪れ、柵を設置して作ったスペースでは犬が楽しそうに走り回り、その横で飼い主同士が談笑する姿が見られた。
また一緒に来た犬の似顔絵を色鉛筆で描く色鉛筆画家ひらり。氏のブースや、DJブース、コーヒー、スパイスカレー、シフォンケーキの出店などもあり、犬を飼っていない人々も多く訪れ盛況を収めた。
松永師は「近年地域に新たな居住者が増えてきたが、お互い顔も名前も知らないという状況が多いと思う。そんな中地域の人々の交流の場としてお寺を使えたらという思いもあり、今回のわんテラーラを企画した。
少しではあるが皆さんが仏縁に触れる機会となればと思い、本堂前にお釈迦様の誕生仏を出して初めてお寺を訪れた方にも甘茶をかけてお参りしていただいた。
今後はこのご縁をきっかけにお題目と法華経の信仰へと導いていけるよう精進していきたい。」と決意を語った。
2025年4月12日号
三重 第58回立正平和祈願会
【三重】日蓮宗三重県宗務所(三重県桑名市円妙寺内)主催による第58回立正平和祈願会が4月12日、三重県桑名市の三重祭殿、法宴会館にて開催された。毎年、立教改宗に合わせ4月に行われる立正平和祈願会、58回目となる今回は名張を会場にして開催。教師30人、檀信徒約92人が集い、法話を聴き、唱題行などの修行にはげんだ。
午前10時。立正平和祈願会が開会。第一講は社教会より冨田周温上人(三重県熊野市本乗寺住職)による講話がおこなわれた。中道はちょうど真ん中ではなく良い加減であり、水の温度に例えると熱い時や冷たい時が最適のときもある。人生における中道も人それぞれであり、それを見つけることが大切だと話をした。次いで第二講は、青年会より前原誠伸上人(鈴鹿市鞠鹿野寺住職)による唱題行がおこなわれた。唱題行に取り組む心得として、立正平和祈願でも掲げる世界平和という大きな目標において個人の力では無力のように思えるが、仏様の教えを守り個人個人が幸せになる事で実現され唱題行はその一助となると話すと皆真剣に唱題行に励んだ。第三講は、布教師会、伝道センターより加藤英慶上人(三重県桑名市寿量寺住職)による法話がおこなわれた。伝道センターでは法華経の内容をより知ってもらおうと法華経を解説した教箋『法華百葉』を毎年5部ずつ作成している。例年はこれを元に布教師会か伝道センターの僧侶が法話をしていたが、今年からは当番管区の若手が担うようになった。加藤上人は初めての大人数の前での法話で貴重な経験を詰めたと語った。昼食を挟んで午後からは三重県内の僧侶約30人も一同に出座して立正平和祈願大法要が厳修。僧侶・檀信徒が一つとなって読経唱題と修法をおこなった。
2025年3月29日号
愛知尾張 岩倉だるま市
【愛知尾張】3月29・30日に岩倉市光昭寺(竹内英皓住職)にて「岩倉だるま市」がおこなわれた。
この行事を始めるきっかけとなったのが、竹内師が毎年奉職している「富士毘沙門天」で知られる富士市妙法寺(高橋尭薫住職)の毘沙門天大祭にて、全国からだるま屋が出店し大勢の参拝客で賑わっている様子に感動し、岩倉の人々にもその賑わいを味わってもらいたいと思った事だった。
開催にあたり当日は竹内師に縁のある高崎市の「茂田だるま」が出店した。茂田だるまは一般的に知られる福だるま以外にも、干支だるまや河童やゴリラなどの動物を描いた様々なユニークなだるまも販売している。
また他にも初日はビーズで作られた雑貨を販売しているしのはらみわ氏や富士市のコーヒー専門店「シュテルネ」などの出店があり、2日目はそれに加えて「あいち手作り甲冑サポート塾」による段ボールで作られた手作り甲冑を着る体験ブースも出店され、光昭寺は多くの参拝客で賑わった。
竹内師は岩倉市の商工会にも在籍しており、日々異業種の人々と意見交換をし情報を得て、寺の発展に役立てようと試みている。
当日は岩倉市の「岩倉さくらまつり」の開催期間中という事もあり、その運営に携わる商工会のメンバー達も光昭寺を訪れ談笑する場面も見られた。
竹内師は令和5年10月に住職認証の辞令を受けたばかりで、「元々何の関わりも無いお寺を継がせていただくご縁を頂戴したので、お寺の再興を目指すとともに地域貢献をさせていただきたいと思っている。また檀家数の少ないお寺なので、だるま市を通して光昭寺を認知してもらい沢山の方とご縁を結んでいきたい。」と新住職としての意気込みを熱く語った。