全国の通信記事
2025年4月29日号
佐賀 佐賀市常照院で入寺式
【佐賀】佐賀市常照院で4月29日、第30世福山智哉師の法燈継承式が営まれ、僧侶檀信徒約120人が参加した。
一昨年遷化した先代で師父の福山智宣上人の位牌が安置された御宝前で、導師の日明寺住職・今泉智薬師から払子・過去帳が手渡された。
導師が新住職に移ると、奉告文を堂々と読み上げ、謝辞では「檀信徒の声を聴き、共に寺門繁栄のため精進します」と決意を語った。
愛知尾張250512
【愛知尾張】4月29日に岩倉市の七面山古墳にて長遠寺(石川友基住職)の七面大明神大祭がおこなわれ、檀信徒約90名が参列した。
この大祭は従来の形式では参拝者が減る一方だと考え、令和元年より七面大明神をイメージした衣装を女性が着用し法要に参列してもらうという新しい形式を計画し準備を始めた。コロナ禍であった令和2年は規模を縮小し総代役員のみの参列となったが、翌年より女性が衣装を着用し法要に参列するという現在の形式で執り行われるようになった。そして今年から、七面大明神だけでなく龍王をイメージした男性用の衣装の作成も新たにされた。
法要前には長遠寺境内で和太鼓の演奏や演舞がおこなわれ、ピザやたこ焼きのキッチンカーの出店もあり昼前から多くの檀信徒が訪れた。
午後2時に住職先導のもと、総代役員と衣装を身に纏った参列者らの行列が七面山古墳に向けて長遠寺を出発し、到着後法要が開式され、読経中に稚児による献華がおこなわれた。
その後法楽加持がおこなわれ参列者らが一心に合掌する中、身体健全や交通安全などの祈願回向がおこなわれた。
石川師は「年中行事や催し物も在り方を見直し、開催内容・法要内容も檀信徒の方々が参加し易く楽しめるものにして、檀信徒の皆様方はもとより、近隣にお住いの未信徒様にも気軽にお越し頂ける地域に開かれた寺院となれる様、努めていきたい。」と大祭に込めた思いを語った。
法要終了後は本堂前で衣装を着た参列者の記念撮影がおこなわれた。
2025年4月27日号
愛知名古屋 第16回 お寺deフェスタ
【愛知名古屋】名古屋市名東区本成寺(天野行淳住職)で4月27日、「第16回 お寺deフェスタ」が開催された。
この催しは近隣の方、お寺と縁がなかった方々に法華経・お題目との結縁のきっかけとなるようにと、「幸せの発信」をテーマに、日蓮宗宗務院、日蓮宗名古屋宗務所、地元名東社口商店街協同組合、北一社学区自治会らの協賛のもとに開催され、約400名もの来場者が境内地を埋め尽くした。
本堂では、「酒仙太鼓」による和太鼓、地元コーラスグループ「譜遊歌」のコーラス、「アンサンブるんるん」の金管アンサンブル、愛知学院大学「Singing All Stars」によるジャズ演奏、「ヨイドレナイト」による本成寺お寺deフェスタテーマ曲『ありがとう』の演奏が行われた。大勢の人がリズムに乗ったり、一緒に口ずさんだりして、演奏者と参加者が一体となって楽しいひと時を過ごしていた。
境内では、地元商店街や関係者によるドリンクや野菜、饅頭の販売や、射的・お菓子すくいなどのブースが出るなど、縁日さながらの賑わいで子どもたちの楽しい声が響いた。また、書院ではハート鍼灸接骨院による無料施術体験が行われ、参加者たちの憩いの場となっていた。
また、子どもたちは地元子供会制作の神輿を担いで近隣を練り歩き、その後は射的やお菓子すくいゲームに長蛇の列ができるなど、たくさんの景品を袋一杯手にして笑顔で楽しい時間を過ごしていた。
後半、本堂内では「祈りのフェスタ」が行われ、住職らによる読経と共に、参加者たちは順に焼香し、共にお題目を唱えてそれぞれの祈りを捧げた。最後に住職より、障がいをもつ子どもがいる家族についての法話がされ、誰もが周りを幸せにできる尊い存在であることを話し、参加者は頷きながら聞き入っていた。「お釈迦さまが目指されたのは、みんなが幸せになれる世界。一人ひとりが誰かを幸せにできる尊い存在であることを自覚し、自信をもって、来年もまたお会いできることを楽しみにしています」と話し、会場は大きな拍手に包まれた。