全国の通信記事
2024年9月12日号
愛知名古屋 半日プチ修行「開門」
【愛知名古屋】9月12日、名古屋檀信徒協議会は昭和区法音寺(鈴木正修住職)を会場に半日プチ修行「開門」檀信徒研修会を開催し、檀信徒ら約100人が参加した。講師には求道同願会会長である、東京都本納寺御院首桐谷日應師を迎え、「お題目ってなんだろう?―唱題行の説明と体験―」と題し研修が行われた。
まず最初にお題目や大曼荼羅本尊についてのお話があり、日蓮聖人が大曼荼羅に込められた想いについて触れた場面では、多くの参加者が頷いて共感していた。また、各家庭でも気軽に唱題行に取り組めるよう、唱題行の実践方法について説明があった。
休憩をはさみ後半は、カーテンを閉めて落ち着いた雰囲気の中、木柾と太鼓の音に合わせて実際に唱題行体験を行った。参加者の1人は「木柾と太鼓のリズムが心地よく、あっという間に感じた。心身ともにリフレッシュできた気がする」と笑顔で話していた。
2024年9月4日号
長野 日樹上人墓所の五重塔再建
【長野】9月4日、飯田市の大本山池上本門寺復歴第16世長遠院日樹上人墓所において五重塔が再建され、開眼法要が営まれた。同墓は江戸幕府の不受不施派弾圧により飯田へ流罪となった日樹上人の遺徳を忍び1643(寛永20)年に建立された。五重塔については正確な建立時期は不明だが、同保存会によると江戸時代ないしは明治時代に建立されたものだという。
五重塔は風化による損傷が激しく、今年4月ごろには傾いていることが判明していた。その後7月上旬に崩壊したため、再建の準備を急いだ。
開眼法要では同市・長源寺の早川大地師を導師に迎え、同保存会の会員11名が参列した。
同保存会には同市内の有志約20名が在籍している。会長は「メンバーも高齢になってきたが、できる限り守っていけるよう管理していきたい」と語った。
2024年8月19日号
三重 第50回少年少女のための修養道場
【三重】8月19日から21日の3日間、日蓮宗三重県青年会(前原誠伸会長)主催、日蓮宗三重県宗務所(三重県桑名市圓妙寺 加藤英明所長)共催のもと身延山で第50回少年少女のための修養道場が開催された。小学1年生から中学2年生までの少年少女18名が参加した。
桑名市壽量寺で開会式を行い身延に向け出発し午後1時に身延山に到着。久遠寺内の案内を受けた後、御廟所を参拝し。その後、宿泊地の研修道場にへ向かった。翌日の久遠寺での朝勤に備え仏前作法を習いお経の練習をした。日没後は暗闇の中での唱題行を行い、花火やスイカ割りで夏を満喫した。
2日目は午前4時45分に起床し久遠寺の朝勤に参拝した。不慣れな早起きに苦戦していたが緊張した面持ちでお経を読み、お焼香をした。道場での作務行を終え朝食の後で輪番奉仕へと向かった。委嘱式では想像以上に大きな声でお経を読み、感動するスタッフも居た程だった。御真骨を参拝すると日蓮宗の歴史の深さに驚く子供が多かった。身延山ウォークラリーでは子供たちは手元のヒントを元に総門から思親閣ロープウェイまで身延の名所やお店を回った。ロープウェイに乗り思親閣でお参りをして、富士山の見える雄大な景色を楽しんだ。夕方には道場に戻り、オリジナルのレクリエーションと法話を通じて「縁」を学び、多くの人やものに支えられて生きている事を知った。
3日目も、朝勤に出たのち長めの作務行で道場の隅々まで清掃を行った。そして、待ちわびていた富士サファリパークへの行楽に向かった。班ごとに園内を散策し動物と触れ合った後にサファリバスへと乗り込んだ。バスに取り付けられた柵の向こうの熊やライオンに少し怯えながらも餌やりを楽しんだ。今回は記念すべき第50回の修養道場でしたので身延山での2泊3日の慣れない長丁場でしたがトラブルもなく笑顔で解散することが出来た。子供たちも身延の神聖さを感じ、神妙な面持ちでお参りをする姿が印象的であった。また遠方での集団生活、電子機器に触れない生活に最初は戸惑いを見せていたが、今の子供たちには新鮮な体験で新たな知見を得られたようだった。