2024年6月9日
長野 102歳三田村鳳治師が講演会
【長野】県北安曇郡池田町にある池田町創造館において、6月9日に上原良司の灯を守る会主催「第19回上原良司を偲ぶ集い」が開催され、神奈川県逗子市法勝寺前住職、三田村鳳治上人が当時を振り返りながら式典と講演会を行った。
102歳になる三田村上人は知覧飛行場にて整備兵として特攻隊員を見送っていた。その中に居た長野県出身の特攻隊員、上原さんと出会っており、特別親交があったわけでは無かったものの知覧飛行場を含めて2度は同じ場所に居たことは確かだった。この度の偲ぶ集いは「万感の思いで3度目の再開を果たせた」と三田村上人は言った。
式典では記念碑の前にて参加者全員が愛唱歌を合唱し、それに合せるように三田村上人が散華を行った。講演会では「特攻、行くも悲し、送るも悲し」と題して当時の写真を交えながらその時の心情や様子、特攻に赴く隊員の話をした。
会場には160名以上の参加者が集い、三田村上人が質問を受ける時間では「当時は風潮的に声を上げられない、意見を言えないことが多かったが、今の皆さんはそれができる。ここにいる皆が声を上げ、勇気をもって戦争のない国を作ってほしい」と語った。また、102歳でありながら元気でいられる秘訣を問われると「お経をあげること、歩くこと、世界がどうなっているのか知り考えること」を挙げていた。