全国の通信記事
2024年2月3日号
東京北 寒修行
【東京北】大寒の1月20日より節分の2月3日の15日間、台東区谷中を拠点に、東京都北部管内寺院有志の僧侶による寒修行が行われ「南無妙法蓮華経」御題目の声と、団扇太鼓の音が町に響き渡った。
日本仏教における年中行事には、一年間で最も冷え込む寒中に、寒苦を忍び修行する「寒修行」という伝統がある。日蓮宗では団扇太鼓を打ち鳴らしながらの唱題行脚が一般的におこなわれているが、北部の寒修行は、谷中を中心として管内寺院を唱題行脚して巡っている。毎年、自宅の門前で合掌して寒修行僧の隊列を待つ人々や寺院関係者が多く、その様な温かい心に支えられ寒修行という伝統が受け継がれている。
路上に於いて地域の皆さまの安穏を祈り、各寺院では御祈念と先師回向を行う。谷中の寒修行は50年以上の歴史があり、この間、谷中の様相も変わり、寒修行僧の隊列を待つ町の人々も世代が替わりはじめた、しかし、手を合わせる真摯な表情は変わらない、歴代の寒修行参加の僧侶、並びに、それを支えてきた谷中の人々の成果であろう。支えて下さる方々に感謝をしつつ、本年も無事に最終日を迎え円成となった。
2024年1月18日号
兵庫西 寒中唱題行脚
【兵庫西】1月18日、兵庫県西部青年会(三好雅俊会長)は、社会教化事業協会(兼子圓昌会長)と合同で「寒中唱題行脚」を行った。姫路市大法寺(水野哲秀住職)を会場に、僧侶9名、檀信徒12名(行脚参加者4名)が参加。雨の降る中、道中4ヶ寺で一読し、世界文化遺産・国宝姫路城外周を含む約4㌔の行程を2時間かけて行脚した。観光地として有名な姫路城に力強いお題目の声と団扇太鼓の音が鳴り響き、お題目が多くの観光客・地域住民の耳に届いた。行脚後は、大法寺本堂において能登半島地震被災物故者に一読し、早期復興を至心に祈った。参加者からは「最初は雨の中の行脚で寒かったが、お寺に到着した時には心も体も温まる有難い行脚でした」と感想を語った。
2023年10月23日号
熊本 青年会創立60周年の行脚・法要
【熊本】日蓮宗熊本県青年会(会長・渡邉義隆上人)が創立60周年を迎え、熊本での被災地行脚を皮切りに、先師慰霊復興法要と記念講演並びに祝賀会が10月23日に開催された。
熊本では、前回の50周年事業からこの10年間で、熊本地震や人吉豪雨と大災害に見舞われた。その記憶を忘れることなく後生に残していくために、60周年の記念事業をきっかけに、地震ならびに水害被災地へ慰霊行脚を行った。
4月10日益城町、翌11日は阿蘇市。6月26日芦北町、翌27日は八代市坂本村で青年僧が団扇太鼓を響かせて行脚した。
10月23日は、本妙寺大本堂(熊本市)でOB上人参列のもと、先師慰霊復興法要が営まれた。
その後会場を熊本ホテルキャッスル(熊本市)に移し、歌う防災士・しほママによるお寺と防災についての記念講演が行われた。しほママは講演の中で、互いに近くで助け合う「互近助」が大事であると話していた。
祝賀会の最後では、赤城義元実行委員長による謝辞で締めくくられた。