全国の通信記事
2021年11月23日号
神奈川2 妙福寺法灯継承式
【神奈川2】令和3年11月23日、秋晴れの好天気のもと、藤沢市・妙福寺において第24世小林海優師より第25世小林海武師の法灯継承式が行われ、僧侶・檀信徒約180名が参列した。
万灯・纏いと共に行列を行い、本堂前では鶴岡嘉治と鶴岡優子による日本古武道の演武が奉納された。
法要では、前住職より払子が継承され、新住職は仏祖三宝の御前にて力強く奉告文を読み上げた。
前住職小林海優師は「42年間、皆様のご尽力を頂き、住職として走り続けてきました。これからは院首として新住職を支えて寺門興隆のために精進していきたい。」と謝辞を述べた。海優師は42年間にわたり住職を務め、本堂や客殿新築、墓地や境内の整備と妙福寺の発展に務めた。
新住職小林海武師は「コロナ禍においてお寺の役割が変わってきていると感じています。変えていく部分と変えてはいけない部分を慎重に見極め、院首と共に当山を盛り上げていきたい。」と謝辞を述べた。
式後に歴代廟へ参詣し、歴代各聖に対し住職交代を奉告した。
静岡西 浜松市妙雲寺で入寺式
【静岡西】浜松市天竜区の成就山妙雲寺にて、11月23日、御会式ならびに法燈継承式が行われた。コロナ禍により入寺式が当初より延期されていたもので、檀信徒ならびに地元僧侶らのみの出席で挙行された。色づく山々と天竜川の景色が映える青空のもと、檀信徒らのお題目の声に迎えられた新住職一行の行列は山門前にて新たな寺号扁額の開眼祈祷を行い、木剣の音が響き渡った。
法燈継承式では三十世梅澤信義上人から三十一世梅澤仁孝上人に払子が継承された。御宝前修法に続く奉告文では新住職が、収束の見えないコロナ禍の世界的混迷と商業主義先行による宗教軽視の風潮が強まる中、行学二道に精進し広宣流布の道場を護り信仰を伝えることを力強く誓った。中村宏人宗務所長をはじめ来賓祝辞では、修法師会副会長と青年会長を務めるなど管内でも精力的に活動を積み重ねている新住職に、自坊以外にも宗門をひろく先導してもらいたいなど、祝意とともに今後の期待の声が寄せられた。
山梨4 子安地蔵尊大祭
【山梨4】11月23、24日に甲州市立正寺において子安地蔵尊大祭が営まれた。紅葉深まる境内には多くの露店から活気に満ちた声と、祖師堂からは安産や子授けの祈祷の読経が響き渡る。子安地蔵尊大祭は今から約1300年前、行基菩薩が御親刻されたといわれる子安地蔵尊をお祀りし、地元では『おこやっさん』と呼ばれ大祭には安産祈願の底抜け柄杓(そこぬけひしゃく)を求める妊産婦、安産成就の御礼参り、子授け祈願・子孫繁栄・家内安全・五穀豊穣等を願う多くの参拝者で賑わい、晩秋の峡東地区を代表する祭りとして、最盛期には100件近い露店が連なっていた。本年はコロナの影響で2年振りの開催とあって稚児行列や夜間の法要は中止となったが、地元の子供たちや安産を願う夫婦はマスク越しでも笑顔が溢れていた。
立正寺は本年宗祖御降誕800年記念事業として江戸期に創建された庫裏の改修と耐震補強が行われ、4月に落慶法要が行われた。既存の大黒柱や大梁を生かし、約5年に渡る大事業が実を結び山梨県建築文化奨励賞を受賞した。大祭当日も檀信徒や参拝者からは生まれ変わった庫裏の概要に驚きと感動の声が見えた。
住職の岩佐宣寿上人は「コロナによって以前と同じお祭りが出来るまでまだ時間はかかるかもしれないが、改修された庫裏と並んで新しい歴史と信仰を一歩ずつ歩んで次世代に繋げられたらと思う。」と語られた。