全国の通信記事
2025年3月27日号
静岡中 山静教区教化研究会議が
【静岡中】3月27日、静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」にて、静岡県中部宗務所が主催する山静教区教化研究会議が開催され、約120人の僧侶や寺庭婦人が参加した。
今回の議題は「寺院運営の可能性について」で、人気YouTuberであり、夕張市妙法寺の泉水寛道上人が講師を務めた。泉水上人は、過疎化が進む夕張市において、SNSを中心に多様な布教活動を通じて新たな寺院運営の道を切り拓いている。
講演では、YouTube活動を通じて得た経験を基に、SNSのメリットとデメリットを紹介し、変化する社会に対応するための柔軟な変化の重要性を強調したうえで、特に若い僧侶には、伝統や文化を壊すことなく法華経やお題目を重視しながらも、伝え残すため時代に応じた方法で挑戦していくことが必要であると訴えた。
休憩後には「寺院運営の危機と展望」というテーマで14の分散会が行われ、参加者同士で活発な意見交換が行われた。現代宗教研究所の赤堀正明所長の講評があり、閉会式では静岡県中部宗務所塚本智秀所長の閉式の辞をもって散会となった。
参加者の一人は「他の寺院の工夫を知ることができてとても勉強になった」と語り、充実した時間を過ごしたことを振り返った。
2025年2月7日号
静岡中 第六九三回忌法要 日興上人会
【静岡中】静岡県富士宮市の大本山法華本門寺根源(富士宮市北山・旭日重貫首)は、二月七日、日興上人の第六九三回忌法要を、同寺の開山堂にて虔修した。日興上人は、日蓮大聖人が立正安国論を起草するため、富士市の霊蹟本山実相寺の一切経蔵に籠られた折に入門し、爾来、師孝第一の日朗上人に勝るとも劣らない給仕をなされ、六老僧の第三に列せられている。
日興上人は大聖人の御入滅後、第七回忌ののち、永仁六(一二九八)年に本門寺根源を建立し、重須談所を設けて弟子・檀越を教化し駿河の国を中心とした教線拡大に邁進され、当山にて正慶二(一三三三)年二月七日御年八十八歳で御遷化された。
当日は塔頭末寺教師はじめ、日興上人を門祖とする興統法縁寺院・檀信徒と共に遺徳を偲んで数多くの御塔婆が建立され法味が言上された。
静岡中 日興上人第七百遠忌奉賛会発足式
【静岡中】日蓮宗興統法縁会(旭日重会長)は、二月七日、大本山法華本門寺根源(富士宮市北山)に格護される日興上人御正廟に於いて「日興上人第七百遠忌奉賛会発足式」を厳修した。
旭日重会長以下、興統法縁会会員が参列し、令和十四年御正当を迎える日興上人第七百遠忌の報恩事業として、同会が施主となる「日興上人廟拝殿」建立の無事円成を祈念した。
併せて、本門寺鈴木春雄執事長より拝殿建立の図面等を提示しながら、概要が説明された。又、挨拶の中で「拝殿が建立される事により雨風を気にすることなく、日興上人の遺徳に報恩感謝し心行くまで御題目を捧げられる聖域となることを願っています」と締めくくった。