全国の通信記事
2025年4月8日号
静岡中 富士市仏教会の取り組み
【静岡中】則武海源師(富士市妙蓮寺住職)は4月8日(火)、富士市仏教会会長として、富士市社会福祉総合施設「フィランセ」において、富士市社会福祉協議会との「自然災害発生時における災害ボランティアセンター支援に関する連携締結書」に調印した。
富士市では自然災害発生時に、社会福祉協議会を通じ、被災地に対して災害ボランティアを派遣しており、この活動に関する講演会を、富士市仏教会総会で行ったのがきっかけとなって実現した。
調印式は、富士市社会福祉協議会側から会長・渡邉泰明氏、常務理事・石川伸宏氏、富士市仏教会から会長・則武海源師、副会長・泉清順師(富士市立光寺住職)が出席して、午前10時より行われた。
調印式の中で、渡邊社協会長は「日頃より物心両面に渡ってご協力頂いている富士市仏教会の御寺院方が【連携協定】という形で、有事における協力を申し出て下さったことは、お寺という施設のポテンシャルはもとより、お坊さんが持っている人柄、仏教精神、傾聴の技術など、他の団体のプロフェッショナルにはない力を提供頂けることで、大変心強い。また、社協とお寺が連携協定を結ぶということは、全国でも例をみないことで、このような活動が富士市から全国に広がっていくことを願っている」と話され、則武師は「災害ボランティア派遣の際にお寺が拠点のひとつとなることで、復興支援の一助を担うことは、地域貢献はもちろんのこと、仏教精神の布教にもつながると、富士市仏教会の理事会はじめ総会にて、満場一致の賛同のもと締結の
運びとなりました。仏教の開祖・お釈迦様のお生まれになった4月8日のご聖日に調印できたことは、宗派を超えて組織されている富士市仏教会80ヶ寺にとっても大きな意義のあることです。災害発生時に限らず、お寺が自治体や地域に協力できる場を増やすきっかけとなれば尊いと思っています」と話した。
2025年3月27日号
静岡中 山静教区教化研究会議が
【静岡中】3月27日、静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」にて、静岡県中部宗務所が主催する山静教区教化研究会議が開催され、約120人の僧侶や寺庭婦人が参加した。
今回の議題は「寺院運営の可能性について」で、人気YouTuberであり、夕張市妙法寺の泉水寛道上人が講師を務めた。泉水上人は、過疎化が進む夕張市において、SNSを中心に多様な布教活動を通じて新たな寺院運営の道を切り拓いている。
講演では、YouTube活動を通じて得た経験を基に、SNSのメリットとデメリットを紹介し、変化する社会に対応するための柔軟な変化の重要性を強調したうえで、特に若い僧侶には、伝統や文化を壊すことなく法華経やお題目を重視しながらも、伝え残すため時代に応じた方法で挑戦していくことが必要であると訴えた。
休憩後には「寺院運営の危機と展望」というテーマで14の分散会が行われ、参加者同士で活発な意見交換が行われた。現代宗教研究所の赤堀正明所長の講評があり、閉会式では静岡県中部宗務所塚本智秀所長の閉式の辞をもって散会となった。
参加者の一人は「他の寺院の工夫を知ることができてとても勉強になった」と語り、充実した時間を過ごしたことを振り返った。
2025年2月7日号
静岡中 第六九三回忌法要 日興上人会
【静岡中】静岡県富士宮市の大本山法華本門寺根源(富士宮市北山・旭日重貫首)は、二月七日、日興上人の第六九三回忌法要を、同寺の開山堂にて虔修した。日興上人は、日蓮大聖人が立正安国論を起草するため、富士市の霊蹟本山実相寺の一切経蔵に籠られた折に入門し、爾来、師孝第一の日朗上人に勝るとも劣らない給仕をなされ、六老僧の第三に列せられている。
日興上人は大聖人の御入滅後、第七回忌ののち、永仁六(一二九八)年に本門寺根源を建立し、重須談所を設けて弟子・檀越を教化し駿河の国を中心とした教線拡大に邁進され、当山にて正慶二(一三三三)年二月七日御年八十八歳で御遷化された。
当日は塔頭末寺教師はじめ、日興上人を門祖とする興統法縁寺院・檀信徒と共に遺徳を偲んで数多くの御塔婆が建立され法味が言上された。