全国の通信記事
2025年2月7日号
静岡中 第六九三回忌法要 日興上人会
【静岡中】静岡県富士宮市の大本山法華本門寺根源(富士宮市北山・旭日重貫首)は、二月七日、日興上人の第六九三回忌法要を、同寺の開山堂にて虔修した。日興上人は、日蓮大聖人が立正安国論を起草するため、富士市の霊蹟本山実相寺の一切経蔵に籠られた折に入門し、爾来、師孝第一の日朗上人に勝るとも劣らない給仕をなされ、六老僧の第三に列せられている。
日興上人は大聖人の御入滅後、第七回忌ののち、永仁六(一二九八)年に本門寺根源を建立し、重須談所を設けて弟子・檀越を教化し駿河の国を中心とした教線拡大に邁進され、当山にて正慶二(一三三三)年二月七日御年八十八歳で御遷化された。
当日は塔頭末寺教師はじめ、日興上人を門祖とする興統法縁寺院・檀信徒と共に遺徳を偲んで数多くの御塔婆が建立され法味が言上された。
静岡中 日興上人第七百遠忌奉賛会発足式
【静岡中】日蓮宗興統法縁会(旭日重会長)は、二月七日、大本山法華本門寺根源(富士宮市北山)に格護される日興上人御正廟に於いて「日興上人第七百遠忌奉賛会発足式」を厳修した。
旭日重会長以下、興統法縁会会員が参列し、令和十四年御正当を迎える日興上人第七百遠忌の報恩事業として、同会が施主となる「日興上人廟拝殿」建立の無事円成を祈念した。
併せて、本門寺鈴木春雄執事長より拝殿建立の図面等を提示しながら、概要が説明された。又、挨拶の中で「拝殿が建立される事により雨風を気にすることなく、日興上人の遺徳に報恩感謝し心行くまで御題目を捧げられる聖域となることを願っています」と締めくくった。
2025年1月1日号
静岡中 八日堂祈祷法会
【静岡中】沼津市の妙覚寺(横山政遵住職)は「八日堂祈祷法会」を1月1日から8日までの8日間、下河原の同寺で僧侶約10名で執り行い、7日目夜の結願法要では檀信徒約100名が参拝に訪れた。
「八日堂祈祷法会」は日蓮聖人と妙覚寺開山である齋藤彌三郎利安(日安聖人)の故事に由来する。大聖人が沼津に立ち寄られた際、彌三郎の父と父の仕えていた平清盛のひ孫にあたる平六代を祀った庵にご宿泊され、両公の菩提のため法華経一巻を読誦された。また法華経三十番神をもって国家安泰を願い、正月1日より8日間祈祷したとされる。
利安こと日安聖人と近隣の農漁民は大聖人の御信心の深さに驚き深く帰依の心を起こし、それより毎年1月1日から8日にかけての8日間、未明の時間より祈祷が執り行われている。
今年も厳冬の中僧侶らによる祈祷が行われ、7日目の結願法要では祈願札の配布と、修法師による法楽加持が行われた。
また、法要中には日蓮聖人像に仏具を触れさせ大聖人の法力にあやかる「おさすり」が行われ、檀信徒らは数珠などを手に行列を作った。
なお隣接する妙海寺にも同じ八日堂の伝承があり、妙覚寺とともに八日間の祈祷が行われている。