2024年5月18日
栃木 小山市妙建寺で本堂会館落慶式
【栃木】小山市妙建寺(西口玄修住職)は、開山700年記念事業として本堂・会館を建立し、5月18日に落慶式が営まれ、僧侶檀信徒198人が参列した。法要に先立ち天童稚児行列が行われ、清々しい青空の下24人の天童稚児がお題目の声と共に小山市内を練り歩いた。落慶天童音楽大法要では副住職西口彰音師の独唱による堂塔伽陀が新本堂内に響き渡り、華やかに慶賀の式を彩った。
旧本堂は享保2(1717)年から享保17年まで16年かけて再建され、以来300年もの間一度も火災に見舞われる事のなく小山の地で布教伝道の拠点となってきた。しかし東日本大震災での損害から新本堂・会館の再建を決定。東京オリンピックに向けた建設ラッシュ、新型コロナウイルスの感染拡大を乗り越え、2023年2月末に完成した。新本堂の格天井には同市の「おやま百景」に指定されている百人一首の彩色画と龍の水墨画を修復して復元し、貴重な文化財の保護と歴史観光の一役を担っている。
西口住職は謝辞で「社会の世情の影響で様々な困難がありましたが10年かけて無事に新本堂と会館を建立し落慶の日を迎えることが出来ました。檀信徒、建設委員をはじめ関わってくださった皆様方、ご協力を賜り誠にありがとうございました。新たにこの本堂会館を基点として地域社会に貢献して参ります。」と感謝と決意を語った。