2018年10月14日
山梨3 第2回朝粥会
【山梨3】10月14日、南アルプス市下市之瀬の宗林寺(石川顗鳳住職)を会場に布教師会(柏原啓修会長)主催、寺庭婦人会(岡本知子会長)共催、宗務所(岡本正富所長)後援の『平成30年度・第2回 朝粥会』が開催された。
この朝粥会は飽食の時代にあって、命の尊厳を見直し、食の原点に還ろうという目的で毎年9月から11月までの間、管内寺院を会場に毎月1回行われている。
今回、天候不順の中でありながらも同寺には組寺院の檀信徒を中心に、僧俗合わせて72名の参加者が集まった。
会は恒例の「たちばな和讃会」(秋山会長)会員10名出仕による法華和讃奉詠で幕を開け、石川住職を導師に約20分の朝勤を行った。
朝勤後、石川住職は挨拶の中で、「何日か前から、朝粥会の日に雨が当たらなければ良いなと思いながら過ごしておりましたが、見事に予報が当たってしまいました。そんな中皆様には御来山戴きありがとうございます。当山は山の上で何もありませんけれど、唯一誇れることは、この甲府盆地を一望出来ることです。夏になれば花火を境内から見るために村の中の人達が集まったりもします。又、当山の墓地は眺めのいい場所にある為、ご先祖さま方も一緒になって観ている気にもなります。私は東京に40年住んでおりましたが、やはり生まれ育ったこの場所が恋しく、ここより良い所は無いと思っております。」と早朝より集まっていただいた参加者への感謝と思いの丈を述べた。
続いて布教師会会員の渡辺顗成師(了泉寺住職)の法話が行われ、同師は法話の中で「人間は幸せになりたいという気持ちや願いを、子供の頃から夢や希望という形で常に持っているが、この幸せを邪魔するものが世の中には沢山ある。それは「辛(つら)さ」である。誰にとっても辛いとか悲しいとか嫌なものである。しかし全て私たちにとって必要なもの。フィギュアスケートの羽生結弦選手を見てください。彼は宮城県出身で東日本大震災の被災者であるが、被災地の皆さんが少しでも元気になれる様にと、ただひたすらに願い、練習環境もままならない中でも必死に頑張ってきた結果、オリンピックで2大会連続の金メダルを獲得した。彼は「辛」という漢字に一字を足して「幸せ」に変えたのだ。皆の幸せを願ったことで、自分の幸せも獲得したのだ。このことから分かるように、私達は与えられた苦難に対して目を背けるのではなく、受け入れた上で、どの様に向き合わなければならないのかを考えなければ意味がない。自分の幸せだけを考えていてはその答えが出て来ない。他人の幸せも芯(心)から願えるようになることで自分達の心は成長していくのだ。」と述べ、続けて「お孫さんに対して、嫌われたくないからといって??らないのは自分の事だけを考えているからです。でもお孫さんの幸せを願うのであれば叱ることは必要。私達は親を始め、沢山の方の指導があったからこそ今がある。この感謝の気持ちを幸せと感じ、後世に感謝の気持ちのバトンを渡してあげましょう。」と法話を締めた。
法話終了後には、当寺の近くにある公民館へと移動し、心から食法を唱え、寺庭婦人の皆様に、早朝より準備していただいた朝粥を頂くと、身も心も温まる想いに浸り、平成30年第2回朝粥会を無事円成した。



















