2013年6月15日
三重吉忌法要・金子みすゞ講演会
【広島】広島市長遠寺(長崎龍深住職)で6月15日、「三重吉忌法要・金子みすゞ講演会」が行われ約80人が参加した。児童雑誌「赤い鳥」を創刊した児童文学者鈴木三重吉(1982―1936)を顕彰する「鈴木三重吉赤い鳥の会」(長崎昭憲会長)が毎年命日前に菩提寺で主催するもので、広島市教育委員会、中国新聞社が後援している。今回は童謡詩人で金子みすゞ記念館(山口県長門市)館長の矢崎節夫さん(66)を招き、本堂での法要、墓前での献花焼香に続き、「みんなちがって、みんないい。金子みすゞさんのうれしいまなざし」と題して講演された。
金子みすゞの詩は「いのちのうた・2(日蓮宗編)」(石川教張・山本龍雄・尾崎文英著、JULA出版局)でも紹介され、東日本大震災以後日本中で詠まれ、多くの国民に感動を与えている。
金子みすゞが「赤い鳥」創刊を契機に作詩を志したことや、「赤い鳥」にも何編か詩を投稿していることはあまり知られていない。矢崎さんは「文学の薫りある大切な言葉を伝えるために、童謡という子どものための歌を大人が本気で書いた雑誌が『赤い鳥』で、多くの作家・作詩家が誕生し、三重吉は童謡・童話の父といえる」と功績を称えた。
みすゞの詩「こだまでしょうか」「私と小鳥と鈴と」を紹介し、「私」と「あなた」、「見えるもの」と「見えないもの」、「よろこび」と「哀しみ」、「辛いこと」と「幸せ」、「命あるもの」と「命なきものとおもわれがちなもの」、この世のすべては二つで一つ、二つのものがいつもこだまし合って存在していることに気付くことが大切だと話された。
さびしい時も、仏さまは私たちの心の中にいつも存在され支えて下さっている。「身口意」の中では、心身は強調されているが口が忘れられており、うれしい言葉を意識的に使うことによって人々が幸せになれると力説された。



















