全国の通信記事
2024年3月5日号
栃木 北関東教区・布教講習会
【栃木】宗務所は3月5日、ホテルニューイタヤで北関東教区・布教講習会を開催し、教区内僧侶60人が参加した。新宿区経王寺住職、互井観章師を講師に迎え、「葬儀再考」と題して講演を行った。僧侶と檀信徒の葬儀を中心に、ひとつひとつの意味合いの確認から葬儀を行う心構えに至るまでを学んでいった。葬儀を行うには⑴コミュニケーションと誠実な対応が出来る事 ⑵相手の宗教観や文化を受け入れる事 ⑶悲しみへの適切なサポート ⑷亡くなった方への感謝と尊厳 ⑸臨機応変な対応力 ⑹プロフェッショナルなスキル ⑺公益性と透明性の七項目が肝要であるとした。現代社会では私たち僧侶は“葬式仏教”と揶揄されている。しかし、法華経を信じお題目をお唱えすることで霊山浄土へ往詣することができ、その安心を葬儀を通して伝えていかねばならない。参加者は日蓮宗の葬儀の意義を再確認した。
2024年3月4日号
埼玉・三芳町正賢寺で本堂落慶式
【埼玉】3月4日に、三芳町寶樹山正賢寺(杉英憲住職)で、本堂落慶式が営まれ、78人が参列した。当日は、春らしい暖かい天気に恵まれ、お祝いのムードに包まれた。本堂建立は、先々代上人からの悲願であり、現住職は、その夢を引き継ぎ、実現した。杉住職は、「本来であれば、平成22年に遷化した先代住職が、皆様にご挨拶し、感謝を申し上げたかったと思います。先代住職と私の夢は、今日ここでおかげさまを持ちまして、成就することができました。これからは、この地の癒しとなることができるよう、精一杯精進して参ります」と、時折涙を交えながら挨拶した。
2024年2月20日号
埼玉 修法師会が「国祷会」
【埼玉】2月20日埼玉県修法師会(八代大照会長)は、石黒淳明埼玉県宗務所長のご自坊である川口市感應寺で令和5年度「国祷会」を開催。僧侶檀信徒あわせて約80人が参加した。
法要に先立ち、青年会(渡邊源昇会長)が感應寺に向かい行脚し、お題目にあわせて力強く打ち鳴らす団扇太鼓が響き渡った。その後、荒行成満僧6名による水行式が
行われた。
引続き、成満僧をむかえ導師に八代会長、式衆に修法師会会員各聖のもと「国祷会」が行われた。今回の「国祷会」では、今年1月1日に起った石川県能登半島地震の犠牲者への追善供養も行った。
会場寺院の挨拶で石黒所長は「行僧各聖には、成満後お疲れのところ経力をいただきまして誠にありがとうございました」「本日お越しの皆様方には、宗門のため立正安国のため、いつでも本佛の大慈悲に包まれていることをお感じになりながら、菩提寺の護持と信心増進に努めていただきたいと思います」また、能登半島地震にふれて「2月18日に49日忌むかえるあたり、当山でも法要をおこないました。今回、国祷会で八代会長がお使いになったお香は、本堂倒壊で亡くなられた寺族の方がお好きだったお香をお使いいただきました」と話し、亡くなった寺族の方を偲んだ。
続いて、荒行堂筆頭副伝師を務められた仁部前崇上人(上原寺住職)は挨拶のなかで「今年の荒行は、少ない人数でがんばった荒行を終えてから間もない新鮮なお経の力が皆様に加わったと思います。ご自宅にお帰りなりましたらお経の力をご家族へ分けてあげてください」と話した。
最後に、八代会長は御礼の挨拶で「世界各地では、今この時にも紛争や貧困で苦しんでいる方々がいらっしゃいます。その人々の為に、少しでも祈りの力を分け与えることが国祷会の大前提です」「戦後、苦しい時代を生きてこられた方々の大変なご苦労のおかげで、今の自由で明るい生活があります。今こそ、国に祷ることを思い出し、これからの日々のご生活を送れるようご精進ください」と述べて「国祷会」を終えた。